コンテンツ評論 テレビ番組評

「銀二貫」をみた

ダウンロードNHK木曜時代劇。テレビ時代劇にしては珍しく商家を舞台にした話で、大阪天満の寒天問屋の丁稚になった武士の子を主人公にしている。

仇討ちによって父を失い、その場に居合わせた寒天問屋の主人に、銀二貫で命を助けられた武士の子、行き場所もなくその寒天問屋に丁稚松吉として奉公することになる。武士の子として育てられたゆえに商家に馴染めず、苦労しながらの行く末を描いた人情話だ。

この寒天問屋というのが秀逸だと思う。扱っているのは寒天ただひとつ。しかも、産地を限定し、最上級の寒天のみを扱うのだ。
どう間違っても、大きな商いにはなりそうもない。事実、仕入れ先を絞っているがゆえに、災害の余波で商品の仕入れルートを失うというような場面も出てくる。

一方では、新しい商品の開発や、その商品によって作られる菓子のレシピを考案し公開するなど、商家らしいストーリーもある。
人情話ばかりが目立つが、こうした商人の話も現代の企業経営に通じて、面白いと思う。

テレビ時代劇といえば武士や忍者が主人公でチャンバラが定番だが、もっと商家ものもみたいものだ。もっとも、それ以前にテレビ時代劇じたいが絶滅危惧種だが。

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