コンテンツ評論 映画・DVD評(邦画)

「舟を編む」をみた

2014/05/20

13565昨年の日本アカデミー最多受賞作。早くもテレビ放映されていたのを録画視聴。

辞書の編集という、あまり知られていない世界を描く。

当たり前のように辞書ってあるものだと思っていたが、当然その裏には人間の長期にわたる努力があったということを教えてくれる。

「大渡海」という名の国語辞典、これを編集し発行するまでにかかる15年の月日。考えてみれば、膨大な作業である。

気になるのは、この辞典が現代を表現するための言葉をできるだけ多く取り入れよう、という企画だということ。
作中にも、監修者や編集者が現代の若者に取材して、どういう言葉が使われているか用例採取を行うシーンが出てくる。

しかし、考えてみれば15年の歳月があれば言葉も変わる。

途中から加わったファッション雑誌出身の女性編集者が「いったいいつのファッション情報だよ」と呟くシーンがあるが、たしかに15年前のファッション情報で書かれた記述は、発行時にはもはや古いだろう。

もちろん、辞書といえども時代に合わせた改訂作業が随時行われていて、新刊記念パーティの席上で編集者が「明日から改訂作業に着手せねば」と発言している。

今後は紙の辞書よりも電子系の辞書コンテンツのほうがアップデートの面を考えても有利なのかな、と考えてしまう。
時代の移り変わりの早さが、こうした作業そのものを変えていくのかもしれない。

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