コンテンツ評論 テレビ番組評

#あまちゃん 第22週「おらとママの潮騒のメモリー」再見

2013/12/30

アキにとっての試練は前髪クネ男とのキスシーン

アキにとっての試練は前髪クネ男とのキスシーン

映画「潮騒のメモリー~母娘の島~」の撮影がはじまった。
しかし、この映画のサブタイトルはシナリオでは「四半世紀の恋」となっている。

主人公が女優を目指すドラマとしてはクライマックスといってもいい映画の撮影シーンだ。普通の朝ドラなら2週間はこの撮影シーンのエピソードで引っ張るだろう。しかし「あまちゃん」では、わずか4回分しかない。

この週の焦点は、金曜日に設定された主題歌「潮騒のメモリー」のレコーディング、そしてその場における春子と鈴鹿、そして太巻の和解だ。

アキがもうひとつ演技に乗り切れないと感じた鈴鹿は、黒川家に乗り込んできて、疑似母娘生活をはじめる。

ちなみにこれで黒川家の間取りがわかった。2LDKだ。

広めのLDKを仕切って、オフィスとダイニングに分けてある。鈴鹿が寝るのはダイニングの部分で、テーブルを脇にどけて布団を敷いている。他に、アキの個室があることがわかっているので、残る部屋は夫婦の寝室のみ。もうひとつ部屋があるのなら、鈴鹿をダイニングに寝かせることはなかっただろう。おそらく正宗は寝室を鈴鹿に貸して自分がダイニングで寝ることを提案したが、押しかけた鈴鹿が固辞したものと思われる。

ということは、正宗と春子は、同じ部屋で寝ていたということだな。

第127回。シナリオには、鈴鹿スペシャルをアキが飲まされるシーンの後に、正宗の運転するタクシーでの移動シーンがあった。アキいわく「移動の間も気が抜けません」突然セリフ合わせがはじまるのだ。アキと鈴鹿のセリフ合わせに、正宗が入っていって怒られている。正宗も台本を熟読したようだ。

夏ばっぱが倒れて帰郷以降、はじめて春子が梨明日のカウンターに入っている。ただし格好はブティック今野ルックではなく、以前のカーディガンにマキシスカート。スナックのママに徹しようとしていた頃とは異なり、今はヘルプの意識に戻ったからだろうか。

第128回。翌日のキスシーンの練習がわりに、種市とアキがキスしようとするシーン。アキが覗いていた水口らに「見せもんじゃねえです!」と言ったあとに水口が「見せもんじゃなきゃダメです」と返している。

第131回。レコーディングのシーンに挿入して、梨明日のシーンがあった。ステージでユイが歌う、と見せかけてカウンターで弥生が「潮騒のメモリー」を歌う。吉田「ユイちゃんの顔みながら、弥生さんの歌を聴いて、熱燗飲むのが、通ですよね~」磯野「んだね。茶碗蒸し食べながらね」梨明日のメニューに茶碗蒸しなんかあったのだろうか?

第132回。奈落。GMTとアキのダンスレッスン。ここではじめて「肌寒いノーベンバー」とか「空回りオクトーバー」の振りが登場している。ブランクの長いアキは混同していたようだ。喜屋武が「生レバー」と中途半端なギャグを言ったのを受けて、ベロニカは「♪OH生レバー、焼イチャダメダメ 生レバー…ッテ、ナイヨ!(…)ノリツッコミ、マダ早カッタヨ」と言って落ち込んでいる。(ベロニカのセリフは基本カタカナだ)

鈴鹿がスリーJプロに所属を申し出ているシーン。鈴鹿の「娘をアイドルにしたじゃない。(…) ご立派よ」というセリフを受けて、アキのナレーションで「…それは、あなたが居たからです。言いかけてママは言葉を飲み込みました。プライドが許さなかったのです」その後に「プライドなんて…あるに決まってるじゃない!」という回想シーンが挿入されている。

原宿を歩くアキと春子のシーン。春子がアキに「ありがとう」と言う。この「ありがとう」は、春子が夏に言って欲しかった「ありがとう」を受けていると感じた。自分が母親に言って欲しかった言葉は、娘も自分に言って欲しいはず、と春子は思っている。

この週は、事実上東京編のラスト。次の週の最初で東日本大震災が起こる。震災編、復興編、帰郷編…とさまざまに呼ばれる、新しいパートがはじまる。

 

-コンテンツ評論, テレビ番組評
-, ,