コンテンツ評論 テレビ番組評

#あまちゃん 第13週「おら、奈落に落ちる」再見

2013/12/27

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アイドルになるため東京へ戻ってきたアキ

さて、東京編の幕開けである。

ナレーションもアキ本人が担当するようになって、音楽で言えば転調だ。舞台も東京・上野に変わり、アキにとっても新生活がはじまる。

と同時に、アキには試練のはじまりだ。もともとユイとふたりで上京する予定が、ユイが父親の病気で脱落、アキは単独で上野に到着する。そこで待ち受けていたのは、イメージもしていなかったアイドル修業の現実。

北三陸ではもはや知らない者のいないご当地アイドルとなったアキだが、ここ東京では誰も知らない。
まさに奈落に落ちた状況の中、「周りを変えるヒロイン」アキはさっそく仲間たちの中に場を作る。

第73回。入間しおり、遠藤真奈と初対面の時、シナリオにはこんな台詞があった。
「島根の子は学業に専念するって辞めてったし、富山の子はデキ婚でデビュー前に引退しちゃった」

この週の注目は、第74回。火曜日は朝ドラにおいてはだいたい試練の回なのだが、父親が実家に女を連れ込んでいるところの目撃にはじまり、かつていじめられていた頃の同級生との遭遇。こんな試練の後泣きじゃくって谷中の寮に到着すると、水口と同室の夜で笑わせ、朝になるとGMT全員と一緒の朝食で一挙に馴染む。

この朝食シーンでアキは「じぇじぇじぇ」をGMTの同僚たちに教え、さっそく入間しおりがそれを使うことで、アキは仲間入りをはたす。第2回で海女クラブの面々にアキが「じぇじぇじぇ」の使い方を習った時のちょうど裏返しである。シナリオには放送に乗らなかったこんなナレーションがあった。「懐かしい、海女カフェができる前の漁協に居るみでぇだ、ようやく居心地の良い場所を見つけたアキです」

第75回。しかし、そんなアキもこんな夢を見ていた。畑野駅でユイと別れた時のシーン。これが現実と違う展開になり、ユイが握った手を離さない。「行かせない。アキちゃん一人じゃ行かせない!」思わずユイを殴り飛ばすとユイは「…何すんだこのアマぁ!」とウニを割る鉤を振りかざす。目覚めたアキのモノローグ「…ごめんユイちゃん、忘れでだ訳じゃねえの、ただ、なんかバタバタして」

そんなアキには、同僚となったGMTのメンバーたちを海女クラブにたとえたモノローグがあった。それによると、入間しおり=かつ枝、喜屋武エレン=弥生(威勢はいいが何を言ってるかわからないから)、宮下アユミ=美寿々(マイペースだから)、遠藤真奈=安部ちゃん、そして小野寺薫子=夏ばっぱ(目を開けて寝ていたから)。私の印象としては、宮下アユミはGMTには貴重なツッコミ要員なので花巻さんに近いと思うのだが。

安部ちゃんとの再会シーンで、こんなナレーション。「これがホームシックでしょうか、そんなに好きじゃないまめぶすら、恋しくなります」アキはまめぶが好きじゃなかったんだ!

 

 

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