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#あまちゃん 第10週「おら、スカウトされる!?」再見

アキが発案した海女カフェが完成する。

アキが発案した海女カフェが完成する。

アキが発案した海女カフェ。資金がネックだったが、アキの企画であることがポイントとなり、融資を受けられることに。漁協が改装され、海女カフェがついにその姿を見せる。

ある意味海女カフェはアキがいることによって変わった北三陸の象徴だ。

春子はそれを「好きとか嫌いとか言うのって、他所から来た人間だよね。嫌いならアキみたいに、自分の好きなように変えちゃえばいいんだよ。周りを」と素直に感心してみせる。

春子も、思えばこの一年でずいぶん丸くなった。ツンケンばかりしていた帰郷当時を回顧してみせる。

アキのおかげで、潜水土木科にも女子生徒が大勢入学。そのうちの何人かは海女としても後輩になった。絶滅寸前といわれた北の海女は、アキのおかげで大人気になっている。

その一方で、ユイはローカルテレビのレポーター。思ってもいない郷土愛の台詞を口にしなければいけない状況に。そのせいもあってか、ユイの上京への欲望は臨界を迎えている。

この週はともかく、アキとユイの影響の違い、意識の違いを浮き彫りにする。
放送にはなかったナレーションがユイに対するアキの思いを語る。「大人だ。アキは置いてけぼりを食ったような気分でした。ついこの前まで一緒に歌ったり踊ったり訛ったりしてたユイが、すっかり大人になって、遠くに感じる」

アキは素直に「ユイちゃんはそうするべきだよ。…表舞台に立つ人だ(…秋祭りの山車のことを口に出して…)あれごそが、ユイちゃんの本来の姿だ」と言う。
だがユイに「アキちゃんの本来の姿は?」と問われて、それを口にはできない。ただアキの思いはひとつ。「ここが好き。東京は嫌い」

迫り来る東京編を予感させつつ、太巻がとうとう動く映像となって姿を見せる。その言っていることのひとつ。「10万人、100万人のファンと、一対一で真剣交際するのがアイドルなんです。…ま、バレなきゃ良いんですけどね(笑)」(放送では「一対一」の部分が切られていた)

言っていることは、放送には乗らなかったが第7週で春子が言ったことと一緒である。ふたりの過去の因縁を知った今となっては、妙な感じがする。

その他に、シナリオには存在するがドラマでは切られた部分。

第58回。後輩海女の坪井と桜庭が、かつ枝弥生と口論になっている。男友達が見学に来たから、潜らせろというのだ。彼女たちはまだ1分も息を止められない。切れるアキの真似をしているのか、かつ枝たちをババアと呼び、尊大な口の利き方をする。
しかも、こんなことを言っている。
「小耳に挟んだんですけど、先輩が海の底でスタンバって、こっそりウニを渡してくれるサービスがあるって」
アキが許せなかった「影武者」システムを、彼女たちは自分の見栄のために使おうとしていた。

かと思えば、まめぶの売上が伸び悩んでいることを気に病んだ花巻さんが、新メニューを試作している。
カレー味、チーズ味のリゾット風イタリアン、キムチ入り韓国風、トムヤムクン味など、味を変えたまめぶ汁だ。
皆の試食の結果は、「まめぶが入ってなければうまい」「まめぶが邪魔」という感想だった。

 

 

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