コンテンツ評論 テレビ番組評

#あまちゃん 第9週「おらの大失恋」再見

2013/12/10

故郷編のクライマックスとなるお座敷列車

北三陸編のクライマックスとなるお座敷列車

前週のラストで種市に失恋して海にドボンしたアキ。
この週はそこからの立ち直りと、北三陸におけるひとつのクライマックスであるお座敷列車を描く。

アキは失意のどん底にいる。にもかかわらず、周囲のドタバタをからめて笑いにしてしまう。

この週のポイントは、知らず知らずのうちに北三陸の町おこしの中心になっていたアキユイ、改め「潮騒のメモリーズ」だ。アキは落ち込み、ユイと和解して、やる気を取り戻しただけだ。しかし、周囲はそのありふれた感情の動きに振り回されて、右往左往してしまう。

種市をめぐって、ユイの魔性が顔を覗かせる。

第50回。天野家を訪ねたユイは、アキが作業小屋にこもってしまったので、春子を話をする。その時の会話。フラれたことがあるかないか、という話になって。
ユイ「あるわけないじゃないスか」
しかし、これはたぶん強がりだったろう。

というのは、前々週の第40回。リアスで春子を避けてアキユイが話すシーンで、切られた会話がある。
アキ「ユイちゃんは、好きな男子とか…」
ユイ「いない。(…)ま、付き合った相手はいるんだけどね。好きじゃないけど、付き合ったの。でも、1週間でフラれた」
アキ「フラれた? ユイちゃんが!? なんで?」
ユイ「『一緒にいると緊張する』って」

戻ってこんな会話。
ユイ「ちょっと嫉妬したかもしれません」
春子「どっちに? 種市くんにアキを取られると思った? それとも逆? 逆はないか。彼氏いらないんだものね」
意外と春子は、アキユイの関係を見抜いている。

紆余曲折あってお座敷列車は計画どおり走り、それどころか臨時便まで運行する。
このお座敷列車の運行を描いた第53回「あまちゃん」の中で一番好きな15分をあげろ、といわれたら私はこれを選ぶ。

お座敷列車の陰で、スカウトマン水口がその正体を少し垣間見せ、ユイはそれに動揺する。
チャンスと思うその一方で、不安も隠せない。そんなユイを尻目に、アキは自ら開いた海女ブームを地元に根付かせるために海女カフェを提案する。

それぞれの思惑とは別に「潮騒のメモリーズ」の存在は、北三陸の観光アイコンとしてなくてはならない物になってしまっていた。

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