コンテンツ評論 テレビ番組評

#あまちゃん 第7週「おらのママに歴史あり」再見

ついに春子は「潮騒のメモリー」を歌う

ついに春子は「潮騒のメモリー」を歌う

アキはついに、アイドルを目指すために北三陸を後にした春子の過去を知る。
そして週の最後にはついに春子の歌う「潮騒のメモリー」がベールを脱ぐ。

とはいえ、週の半ばは、漁師を引退してスーパーに勤めた忠兵衛さんをめぐるドタバタ劇で、そういう意味では「おらのじっちゃん大暴れ2」であってもいいと思える週だ。

忠兵衛、正宗と天野家の男性陣が勢揃いで、この週はミズタクまで登場する。
登場人物が多くなって、ドタバタ感も強くなった。

アキとユイは、ひそかにユニット名や決めポーズを考えはじめるが、この週の主人公は彼女たちではない。忠兵衛、春子の親子だ。

この週のシナリオを読むと比較的省略が多く、次の日のシーンが前倒しで前の日に入っていたりする。すべて、最終日に「潮騒のメモリー」をたっぷり聞かせるための時間配分と思われる。

そんな省略されたシーンをいくつか拾ってみよう。

第37回。春子のアイドル志望を知って眠れなくなったアキが、ベッドの中でウニを数えているが、その続きで翌朝、作業小屋で居眠りしながら、実物のウニを数えているギャグが挿入されている。

寝坊したアキがあわてて学校へ行き、天野家が忠兵衛、正宗も加えて4人で朝食をとるシーン。
春子が正宗の思い出し笑いを「気持ち悪い」というのに応えて、正宗は「知ってた? 一緒に暮らしてた頃、君、月平均45回ずつ気持ち悪いって言ってたんだよ。1日1.5回だよ」。
もっともこの発言も春子に「数えないでよ気持ち悪い!」と言われてしまう。

第38回。アキにむかって独自のアイドル論を展開する春子。その中に「あまちゃん」におけるアイドルの条件とでもいうべき言葉が出てくる。
春子「例えば辛い時に、好きなアイドルの写真見て、この子も頑張ってるんだから私も頑張ろうとか、そう思わせる存在? それがママの場合は聖子ちゃんだったの(…) まるで気持ちが通じ合ってると錯覚させる力。それがプロなの。大事なのは、100万人に知られる事じゃないんだよ。100万人と1対1になれる才能だと思うんだ」

第41回。正宗がパンツを洗ってくれた夏ばっぱに感激して記念写真を撮るシーン。正宗は「春子はもう洗ってくれないんですっ」と泣き出す台詞がカットされている。下着は休みの日にまとめて自分で洗うのだと言っている。

その夜。夏ばっぱが梨明日に行き、忠兵衛が早く寝てしまう。アキ、春子、正宗が東京にいた頃と同じように3人になった。意識しずきて、3人がぎこちない会話を交わす。そのシーンはこんなナレーションで締めくくられている。「その夜、天野家はとても静かで、冷蔵庫のモーター音が鳴り響いていたそうです」

なんとなく、東京のマンションでの生活が伺えるようだ。気がついたこととして、アキはユイや北三陸の人々と会話する時は訛っているが、春子と会話する時は標準語のことが多い。しかし、リアクションは訛っている。春子いわく「アンタ、都合が悪くなると訛るよね」

 

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