コンテンツ評論 映画・DVD評(邦画)

「図書館戦争」をみた

図書館戦争 スタンダード・エディション [DVD]
現代の日本からするとパラレルワールドな元号「良化」の世界。
表現の自由をめぐって、「良化隊」と「図書隊」というふたつの組織が戦っている。

「良化隊」は戦前の特高警察みたいなもので、検閲を実行し、一部の図書を実力で破棄、すなわち焚書する権限を持っている。

「図書隊」はいわば、武装した図書館員。といっても自衛隊のアナロジーになっていて、図書を閲覧する権利を実力で守る組織である。

原作を読んだことがないのでよく理解ができていないのだが、どうやら両方とも公的な機関であって、法的にそれぞれの権限を持っている。そして、両者とも殺傷能力のある武装を有し、両者がぶつかりあった時は戦闘行為で解決するしかない、ということになっているようだ。

そんな国の仕組み、おかしいやろ。

ディストピア(ユートピアの反対。多くは、強圧的な独裁国家)の中で、図書隊が非合法な組織、つまりレジスタンスのようなものならわかる。それなら、世界のあちこちでやってるのと同じような内戦、内乱だ。

国内で戦っているふたつの組織がそれぞれ法的な根拠を持ち、それぞれの権限がぶつかりあうから戦って解決するなんて、そんな無駄な仕組みがどうしてできあがったのか? 別にこのふたつの組織だけが無法地帯に存在しているわけではなく、別に警察も存在し、新聞・雑誌のようなマスコミもあるらしい。

この国の政府がまったく登場しないが、そもそも政治家はこれについてどう考えているのかね?

ま、メッセージは「表現の自由は戦ってでも守るべきだ」ということらしいが。

そうした設定のもとに、前半は女性隊員を中心とした新兵物語。後半は、実際に起こった戦争を描くのだが、だいたいこの手の映画の定石であるが、小さな局所戦闘で決着することになる。

なんだかなぁ…。

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