コンテンツ評論 テレビ番組評

「救命病棟24時(第5シリーズ)」をみた


救急救命センターを舞台にした人気シリーズの第5シリーズ。

今回、主人公進藤一生を演じていた江口洋介が降板した。
そのため、セカンドキャラクターだった小島楓(松島菜々子)が主役に昇格している。

そもそも進藤はいわゆるスーパードクターであり、腕が立つのは当然、理想主義者で信念も固く、何があっても患者の命を救うという一点からブレることのない人物だった。

それに対して、小島楓は理想も現実もふまえた上で、個人的な問題にも心をとられる、人間的な医師像として描かれていた。

その進藤がいなくなったことで、ドラマは一挙に群像劇の様相を呈することになった。

小島楓は医局長だが、これは病院内ではせいぜい課長クラスの中間管理職にすぎず、上は院長、救命センター長に、下は医局内の個性的なスタッフたちに挟まれて、思い悩む毎日である。

ベテランの医師として、佐々木蔵之介や時任三郎がキャスティングされているが、進藤の代わりにはもちろんならず。何かしら前シリーズまでと比べて、焦点が失われた感じは否めない。

このシリーズは、毎回何かのテーマを抱えているが、今回のそれは「臓器移植」だろうか?それも、大地震後の救命を描いた第3シリーズや、医療崩壊を背景とした第4シリーズのような強烈なものではない。

人気シリーズだが、このまま続くのか、それともここで打ち切りになってしまうのか。江口を復帰させて、元の路線に戻すのか。先行きが見えない感がある。

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