コンテンツ評論 テレビ番組評

「空飛ぶ広報室」をみた

放映中「航空自衛隊のPRビデオ」と揶揄された連続ドラマ。

仕事に真面目であるがゆえに恋愛に不器用な男女がらみのライトコメディ仕立て。

とりあえずユニークな点は、広報作業というものを正面切って取り上げたドラマであること。
広報担当者が主役というのは少なくないが、広報とは何か、何をどうする仕事か、ということを描くことは珍しいと思う。

ガッキーファンである私としては、女優新垣結衣の成長をここに認めたい。

芝居のうまさではあまり褒められたものではなかった彼女だが、このドラマではしっかりと役に入り込んでいた。
航空自衛隊を取材するTVディレクターの役なのだが、ストーリー上主人公のディレクターとしての成長が大きな要素を占める。
不本意に報道畑から情報番組担当に飛ばされたディレクターが、その仕事の中に自分としてのやりがいを見つけ、何をどう伝えるべきか、職業的な自分を確立していく物語である。

前作「リーガル・ハイ」まで、どうしても女の子っぽかったガッキーが、しっかりと大人の女性を演じられるようになったことも喜ばしい。

ダブル主演の綾野剛は、これは食い足りない。というか、ミスキャストっぽいけど。

最初、舞台が2010年であるのにとまどったが、これは最終話で東日本大震災を扱うための布石だった。
しかし、震災を扱わないでほしい、という要望が出たそうだ。

ドラマ世界に没入すればするほど、こうした忌避反応が出るようだ。
実際には、最終話における震災の扱いは、むしろ軽すぎるのではないかという感じのものだったが。

-コンテンツ評論, テレビ番組評
-, , ,