映像文化を語ってみる

アナログ放送終了シール

2011/01/07

総務省が金を出して、10/22から、「アナログテレビ放送は2011年に終了します」というシールをテレビ売り場などに貼りだすのだそうだ。

これは、総務省が6月に発表した調査結果で、2011年にアナログテレビ放送が終了することを知っている人が1割に満たなかったという事実を受けてのもの。

アナログ放送をたった6年後に終了するのが、はたして正しい政策なのかどうか、あなたはどう考えますか?

テレビ局は地上デジタル放送が便利で画質がよいことのキャンペーンを必死になって行っているようだ。しかし、私は「アナログテレビ放送は不便で、画質が悪すぎて困る」と言っている人に会ったことがない。

私の個人的な意見だが、アナログテレビ放送はそれ自体に特に大きな問題を抱えてはいないと思う。便利さが足りないとも思わないし、画質もまずまず満足できる。

地上デジタル放送の便利さが、現状に追加されるだけならよいが、これだけ大きく視聴者を抱えている放送を、たった6年後に終了させることが本当によいことかどうか、議論が十分になされているのだろうか。

現にまだ、地上デジタル放送のチューナーを搭載していない、アナログ専用テレビやレコーダーが数多く売られているのだ。

こんな想像をしてみる。

年金だけで生活している老人夫婦。
テレビももう十数年も買い換えておらず、やや調子が悪くなると、叩いて直す。テレビ売り場などに縁がないので、シールも目にしていない。

当然娯楽にお金をかけることもできず、テレビだけが唯一の娯楽、「水戸黄門」やら大相撲、プロ野球などを楽しみにしている人たちが、アナログ放送の終了とともに娯楽や情報を失ってしまうのだ。

地上デジタル放送のチューナーを買えばまたテレビが見られる、と言ってあげても、夫婦目を見合わせて肩をすくめる。年金でぎりぎりの生活をしているので、その費用の持ち合わせがないのだ。

こういう人たちから、テレビを取り上げてしまうのが、本当によい政策なのかどうか。あなたはどう考えますか?

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