映画・DVD評(邦画)

「阿修羅城の瞳」をみた

2011/01/05

いやぁ、宮沢りえがよかった!

Story
劇団☆新感線の中島かずき原作による人気舞台を、歌舞伎俳優・市川染五郎と宮沢りえを主演に迎えて映画化した時代劇エンタテインメント。(詳細こちら


いわゆる伝奇時代劇である。

文化文政の江戸。人にまぎれて鬼が跳梁跋扈しており、その鬼を退治する”鬼御門”という男たちがいた。鬼御門の一員であった病葉出門(わくらば・いずも)は、ある日鬼を追った先で妖気につかれて幼女を斬った。

五年後、鶴屋南北の一座で役者に身をやつしていた出門は、不思議な縁でつばきという女とめぐり合う。

鬼の王である阿修羅の復活をめぐって、尼僧の姿をした鬼美惨と、元鬼御門の邪空が、つばきを追う。つばきを助けた出門は、彼女が五年前以前の記憶を失っていることを知った…。

つばきを演じる宮沢りえが、序盤、中盤、終盤と、変貌していくつばきの違った顔を演じ分ける。演技もいいが、なんといってもその風情ある表情がよい。

アイドルだった時には出せなかったその表情が、女優としての彼女の成長を感じさせる。

それに対して、出門を演じる中村染五郎はいまひとつ。伝奇物の主役としてはこんなもんか、という気もするのだが。なんとなく、舞台の感じを捨てきれない。殺陣の迫力もあまりない

終盤の舞台となる阿修羅城に、エッシャーの絵風のイメージが出てきたときにウェッっと思った。阿修羅城の造作やVFXも、戦隊物を進化させたような感じで、まったく凄みを感じない。

宮沢りえだけ見ていたような気がする。

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