ネットとコンテンツの関係論

ソフトバンクが世界のコンテンツを配信するらしい

2011/01/05

CNET Japanの記事より。

> ソフトバンクの孫正義社長は十一日、台北市内の講演で、
> 映像コンテンツ(情報の内容)を持つ世界各国のテレビ局などと提携し、
> インターネットでパソコンに放送並みの高画質で番組を配信する
> 新たなサービス「TVバンク」を来春から始める計画を明らかにした。

さすが、ソフトバンクはスケールが違うなあ。

> テレビ局などのコンテンツ提供元とシンジケート(企業連合)を組み、
> グループ化するほか、日本や台湾などアジアで育ちつつある
> 優れたコンテンツを世界に向けて、安く供給する考えも明らかにした。

どっちかというと、アジア->世界の考えなのかな。
だとすると、これは画期的かも。
今まで、日本のコンテンツディストリビューターは、外国からコンテンツを日本に持ってくることしか考えていなかったフシがあるので。

孫さんいわく、
> TVバンクは、世界のどの国のテレビ局でも世界中の視聴者に
> 映像を伝えるインフラを提供でき、優れた映像なら一億人、
> 十億人が同時視聴することもありうる

ブロードバンド化のインフラ普及が日本以外ではどうなのか、(韓国などは日本より普及しているらしいが、米国などではまだまだだと言われる)という点は気になるけれど、これは面白い試みになるかも知れない。

ただ、気になる点がふたつ。

ひとつは、異なる言語圏、文化圏の間のインターフェイスをどうするのか、ということ。

単に翻訳、字幕入れや音声吹き替え作業が発生するというだけでなく、テレビ番組となると制作国の文化背景がわからないと理解できないという可能性もあると思う。

そうすると、文化的な解説をつけたり、意訳的な翻訳をするなど、より高度なインターフェイス作業が必要になるのではないか、とも思えるのだ。

もうひとつは、テレビ局との提携のみを考えているらしいが、コンテンツ供給源は他に求めないのか? ということ。

アジア各国の事情は知らないが、日本でもアメリカでもすでにコンテンツの元となるアイデアは飽和状態に近い。

アメリカ製のコンテンツである「クイズ・ミリオネア」をみのもんたがやったり、日本製の「トリビアの泉」をそのままアメリカに輸出したりという現象からして、単に各国のテレビ局のコンテンツを横並びにしても、同じようなコンテンツが言語を変えて並んでしまうという可能性もあるわけだ。

それはそれで面白いのかも知れないが、そこに実は独立系のコンテンツクリエーターの活躍の場所があるのかも知れない。そう期待したいものだけど、孫さんはどう考えているのだろう。

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