映画・DVD評(邦画)

「スウィングガールズ」を見た(フジテレビ系)

2011/01/05

iconicon

上の画像をクリックすると、DVDを購入できます。

たった今まで、フジテレビ系で放映されていた「スウィングガールズ」、実は初見ではなくて、数ヶ月前にレンタルDVDで見たことがある。

今回は二度目だったが、やっぱり感を新たにしたのは、「楽しい映画」だということ。
可愛らしくて、元気いっぱいの女子高生たちが跳ね回る映画。
老若男女を問わず楽しく見られるだろう。

ジャズがテーマの映画だが、ジャズに思い入れのある人はかえってとまどうのではないだろうか。
人間には二種類ある。スウィングする人間と、そうでない人間だ」という作中の言葉に従って、ここはスウィングすることにしたい。

この映画の成功の要因は、変に青春映画を意識しなかったところだろう。
恋もなし、悩みもなし。ただただジャズをやりたい衝動だけを描いている。
よい映画を作るには、結局シンプルな構造がベストな気がする。

ジャズをやるきっかけとなるストーリーは究極のご都合主義だ。
スラップスティックぶりがやりすぎという感じもする。
しかし、私は気にしない。なぜなら、スウィングするタイプの人間だからだ。

ちょっとだけ気になったのは、松茸山のイノシシ出現シーン

矢口監督、何をやりたかったのだろう
? 
マトリックスの向こうを張りたかったのだろうか。
しかし、あの映像にルイ・アームストロングの歌声は、少しばかりやりすぎではなかろうか。ここばかりは、スウィングしきれなかった。

ギャグムービー、コメディ映画としてとらえると、実のところ質が良いとはお世辞にもいいがたい。笑わせ方が中途半端。

しかし、主人公たちを演じる若手女優たちがいい。
演技力はともかく、どの娘も溌剌としている。
私は貫地谷しほりが好み。それはどうでもよいか。

こうした娘たちと、ジャズ。
普通ありえない取り合わせが、この映画の妙だ。
レッツ・スウィング!

ただ都会の感覚からすると、いくら一年生とはいえ、ちょっと子供っぽすぎるんじゃないの、という気もする。
たぶん、東京を舞台にしたら成立しがたいだろう。
東北の片田舎を舞台としているので、それがとても自然なのだが。

竹中直人が楽器下手を隠してガールズを指導する先生を演じている。
たしかに得がたい役者なのだが「またこの人出てきたよ」的な感じは否めない。
この手の癖のある人物を演じさせたら天下一品だが、あまりにあちこちの映画に似たようなシチュエーションで出演しすぎている。

最後の音楽祭のシーンまで、友子たち中心メンバーの楽器が中古の古びた様子なのが可哀想だった。

真鍮なら金属磨きですぐピカピカになる
のだが、楽器というのはそういうことをしてはいかんのか。

フジテレビで、このキャストのままドラマ化してほしいものだ。
このキャストのままでないと大変だ。
なにしろ、作中の音楽は実際に出演者自身が演奏しているのだから。
しかし、みんな売れ始めてきているから、スケジュールが難しいだろうなあ。


監督:矢口史靖

Story
『ウォーターボーイズ』が大ヒットを記録した矢口史靖監督が手掛ける最新青春ストーリー。東北の片田舎にある高校。夏休みに補講を受けている女子学生たちが、サボる口実に始めたジャズバンドの魅力に次第にのめり込...(詳細こちら

-映画・DVD評(邦画)
-, , ,