コンテンツ文化論 映像表現の研究

ビット深度拡張への挑戦

自然界にはいろんな色が存在する。(画像と本文は関係ありません)

自然界にはいろんな色が存在する。(画像と本文は関係ありません)

3Dだ、4Kだと、わけのわからない数字が踊っているテレビの世界だが。
また素人にはわからない数字が登場しそうだ。今度は3×4の12だ。

気になった記事。

【本田雅一のAVTrends】真のマスター品質を再現。パナソニック独自技術MGVCが魅せる映像作品の実力 -AV Watch

MGVCは独自技術でブルーレイディスクの色深度、すなわち階調表現を8bitから12bitまで拡張する技術だ。(…)

MGVCの基本的な考え方は、このMPEG-4 MVCの特徴を活用して、左右チャンネルの同時エンコードではなく「一般的な2D映像と12bit/8bitの差分」に分離して映像エンコード。従来のブルーレイプレーヤーで再生する際には、今までと同じ8bit映像が出力され、対応プレーヤで再生する場合はふたつの映像をデコードし、画素ごとに加算処理を行なってから、HDMIのDeepColorで出力する。

ほら、わけがわからんでしょ。www

でもこれは、これまでなされてこなかった再生時の「ビット深度」を拡張する試みなのだ。しかも、家庭用再生デバイスであるブルーレイ・ディスクで。

SDからHD、さらには4Kと、広がってきたのは精細度の拡張、つまり画面をよりきめ細かく表現することだった。高精細度を、商売上の都合で「高画質」と言い換えてきたのだが、実は画質にはもうひとつの面がある。それは、色をどんな階調で表現するかということである。

4K映像といえど、色の階調の面ではSD時代と変わっておらず、8bit。つまりRGBの各色を256の階調で表現する。つまり、256の3乗=約1677万色しか表現できない。もちろん自然界の色はアナログだから、もっと色はあるはずだが、約1677万色の色で近似的に表現してきたわけだ。

それを、パナソニックのこの技術は、12bitまで拡張させようとしている。もちろん、あらたに規格や再生機器を作り直して対応させるのなら割と簡単だが、あくまで家庭用のブルーレイディスクの規格内でそれを実現しようというのだ。この技術的執念はすごい。

ただ3Dや4K以上に一般人に理解できるとは思えないので、高級ブルーレイデッキ以外に広がるかどうか、またアニメーション以外の作品で採用されるかどうかはわからない。
パナソニックは自社以外にこの技術を供与する予定はないとしているが、ぜひともオープンにしてほしいものだ。

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