コンテンツ評論 映画・DVD評(洋画)

「クラウドアトラス」をみた

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マトリックスの監督であるウォウシャウスキー兄弟の兄のほうが、性転換して女性になっていたというのにも驚いたけど。

その兄弟と、もうひとりが、三人で監督をつとめるこの映画は、6つの時代にまたがる6つの物語が交錯する複雑な構成になっている。はっきり言って、一回見ただけではよくわからん。

公式サイトによれば「すべてはつながっている」ということなのだが、はっきりとわかるのは各話の中心人物が身体のどこかに彗星の形をしたアザがあること。八犬伝かい。

2144年のネオ・ソウルと一番新しい時代である大崩壊後の時代は、ソンミという存在を通じて、同じ時間軸を共有していることはわかる。また、1936年の物語と1973年の物語はシックススミスという人物が共通して登場するから、同じ時間軸だろう。しかし、明確にわかったのはそれくらいで、後は寓意の上でのつながりにしかみえなかった。

各物語はそれくらい独立しており、謀略サスペンス的な物語もあれば、マトリックス的なディストピアSFもある。しかし、長大な時間軸の中から、この6つの物語を選んで組み立てた理由が何なのか、さっぱりわからない。

それらの物語が複雑にカットバックしながら入り組んでいる。混乱せずに見続けられたということは、ある意味演出的にみて、すごいことだと思った。

ともかく、壮大なものを見せられたという思いと同時に、その散漫さにも閉口させられた。三時間近い大作だが退屈はしない。ただ、もう少し説明的であったほうが観客に対して親切だったかな、という気はする。

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