コンテンツ評論 テレビ番組評

「純と愛」をみた


異色の朝ドラは、平均視聴率では、朝ドラにしては低視聴率だったという。
だけど、17.1%というのは、ドラマ制作者にとっては、けっこううらやましい数字だろう。

ただ、「家政婦のミタ」で異様な高視聴率をたたき出した遊川和彦を脚本に起用したわりには、伸びなかったということだろうな。そんなにうまくいくもんか。

なんというか、達成感のないドラマでしたな。
主人公純は、何一つやりとげていない。

最初に勤めたホテルでは、少し周辺を感化したかに見えたが、乗っ取りで経営陣が変わると元の黙阿弥。
上司の富士子に理想のホテルを作るために力を貸してくれといわれ、承知したかと思うとすぐに祖父のホテルを救うために辞職して宮古島に帰郷してしまう。

父親がホテルを売ってしまい、その夢も潰えたかと思えば、詫びを入れて元のホテルに復職することはせずに、たまたま知り合ったホテル、というか旅館に無理矢理入り込む。そこが少し変わりかけたかと思った頃に火事で焼失。そしたら、たまたま知り合った人物から宮古島の別荘の提供を受け、ふたたび宮古島にホテルを開業するという夢を描く。

なんというか、一貫性のない、状況に流される生き方をする主人公。脚本家はその主人公を、状況でひたすら追い込むばかりで、結果的には散漫な物語が展開された、という感想になった。

面白いことは面白いけど、何かしら割り切れない気持ちの残る物語。
脚本家や制作者側も、なんとなく失敗とまではいわないけれど、もやもやしたまま幕を引いたのかな、という気がしている。

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