コンテンツ評論 テレビ番組評

「信長のシェフ」をみた


タイムスリップもの。現代の知識と技術を持った人物が過去の時代にタイムスリップして、その技術を生かして過去の時代で活躍していく。といえば、「仁~JIN~」と同じだ。

「仁~JIN~」の主人公が医師で、行った時代が幕末だったのに対して、「信長のシェフ」では現代のシェフが戦国時代にタイムスリップして、織田信長のお抱え料理人になる。

この主人公を、ジャニーズ若手の玉森が演じているのだが、いかにも若すぎて調理場の下っ端にしか見えない。にもかかわらず、天才フレンチシェフで、しかも料理や食材の歴史にも詳しい、という。

時代劇がSFの衣を着て復活するのは嬉しいのだが、ややチープな感じ。その分、受けやすかったのだろう。深夜放映にしては、高視聴率だったらしい。

しかし、食材や調味料の整わない時代に、簡単に現代の料理を作れてしまうのが、ちょっと安易という気がした。
たとえば、醤油は江戸時代に確立されたもので、この時代にはまだ存在しない。だが、主人公は信長屋敷の調理場に置かれた味噌樽を見て、そこに味噌の上澄みがたまっていることを発見し、それが醤油の代わりに使えると判断する。以降、ストーリーの中では醤油味が普通に使われるようになった。
いくらなんでも、もうちょっと苦労してほしいよな。せめて、味噌蔵を訪ねて、こういうものを作ってくれ、と交渉するとか。

こう考えると、「仁~JIN~」が比較的技術も進歩していた幕末を舞台にしていたのは、よい判断だったといえる。

たとえば、現代人が奈良時代にタイムスリップしたとして、持っている技術のどれくらいが生かせるだろう。

さてさて。次のタイムスリップものはどんな職業の主人公で、どんな時代に飛ばされるのだろう?

「オズ~はじまりの戦い~」ではないが、奇術師が主人公というのもおもしろそうな気がするのだが。

 

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