映画・DVD評(邦画)

「交渉人真下正義」をみた

2011/01/05

織田裕二の出ない「踊る大捜査線シリーズ」外伝的作品。
湾岸署刑事課にも在籍していた真下正義(ユースケ・サンタマリア)は、警視に昇進、警視庁初の交渉人(ネゴシエーター)として、交渉課準備室の課長になっていた。
その真下に真っ向から挑戦してくる犯人、彼が人質にとったのは東京の地下にくもの巣のように張り巡らされた地下鉄路線そのものだった。

監督:本広克行

Story
ユースケ・サンタマリア主演、『踊る大捜査線』のスピンオフ企画となるサスペンスアクション。クリスマスイブに最新鋭の地下鉄車輌が何者かにジャックされ、警視庁は事件解決のため交渉人・真下正義を派遣。彼と姿な...(詳細こちら


地下鉄路線を自在に動き回る「クモ」と呼ばれる新型車両が不気味でよろしい。地下鉄の車両指令所を舞台に、「クモ」の動きに一喜一憂する前半は緊張感も十分。

「踊る」では脇役だった真下を主人公に、本来脇役クラスのはずの登場人物たちがそれぞれ持ち場で活躍していく構成にも感心する。惜しいのは爆発物処理班のチーフ(松重豊)重要な決断なのに、なぜ赤の線を切ったか十分な理由付けが示されておらず、もったいない。

後半、真下が車両司令室を出てからは、地下鉄から話がそれてしまい、やや前半のストーリーから離れた分、緊張感も逸したような気がする。最後まで、地下鉄の中で事件が完結した方がよかったのではないかなあ。

ユースケ演じる真下は最初押しも弱く、他の登場人物の影に隠れそうな感じだが、犯人との接触がはじまるとその交渉を通じて主役らしい存在感を発揮し始める、そのあたりの描き方も面白い。

細かく言えば、無理や辻褄の合わない箇所は多いが、とりあえずあまり気にならずに楽しめた。

テレビドラマから派生したシリーズではあるが、テレビでは描けない世界に着目したのが成功の秘訣かと思う。

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