コンテンツ評論 テレビ番組評

「メイドインジャパン」をみた


NHKが放送開始60周年を記念して制作したというドラマ。
3週連続で放送されていた。

どうもパナソニックあたりをイメージしたと思われる大手電機メーカーが倒産の危機に直面する。創業者である会長が、秘密裏に再建戦略室を設置。そこに集められた数名の社員たちが、倒産を回避しようとして活動する、というドラマだ。

そこに、かつてこの会社をリストラされた技術者がライバルである中国企業に移籍したということが明らかになる。技術盗用問題がからんで、再建戦略室のメンバーが中国企業と渡り合う。

テーマは「ものづくり」だといえる。

ただ。このドラマの解決の仕方はなんとも納得がいかない。

日本のメーカーは「ものづくり」にこだわりすぎたために失敗してきたのだ。
それが最後は結局、中国企業とも手を結んで、世界を相手に「ものづくり」を続けていきましょう、という結論にすりかわってしまっている。

今や、「ものづくり」だけでは下請けメーカーにしかなれない。それは、シャープの例を見てもあきらかなのではないかな?

ドラマというかたちでこの問題を扱うなら、日本のメーカーに欠けていたものを明るみに出す、ということが可能なはずだ。

まして企業の広告費に依存しないNHKだからこそ、そういう指摘をドラマのかたちでできたはずだ。

それが「日本のものづくり精神は最高だよね。これからも続けていこうね」で締めてしまっては、何にもならない。

日本メーカーの「ものづくり」に欠けていたものは何か? 今こそそれが問われているはずだ。

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