コンテンツ評論 映画・DVD評(邦画)

「必殺仕掛人・梅安蟻地獄」をみた

<あの頃映画> 必殺仕掛人 梅安蟻地獄 [DVD]たまたまBS日テレで放映していたものを録画してみた。

1973年の作品だから、今から40年前に作られたことになる。
テレビ時代劇の「必殺仕掛人」の映画版だから、主役は緒形拳だが、さすがに若い。

テレビの流れではあるのだが、テレビシリーズのそのままではない。
テレビシリーズでは、もう一人の仕掛人として浪人剣士の西村左内が登場し、林与一が演じていた。
この映画では、池波正太郎の原作に登場する小杉十五郎なのだが、演じているのは同じ林与一だ。

ややこしい。(笑)

40年前の時代劇とはいえ、HDリマスター版なので映像は鮮明だ。
必殺シリーズが時代劇を斬新な切り口で描き直した頃のタッチだから、時代劇の伝統的な感覚と現代的な感覚との両方を感じる。

ストーリーも単純明快、演出もスピーディだ。役者では、緒形拳と、仕掛けの的となる悪役の佐藤慶が、どちらもシャープだ。

特に緒形拳の藤枝梅安は、軽さと迫力の両方を兼ね備えた、魅力あるキャラクターだ。
殺しの場面も、後の必殺シリーズが陥った、妙に様式美にこだわった殺しのシーンではなく、白昼堂々の殺陣であるのも好感が持てる。

惜しむらくは、池波作品らしく、食の場面をもうちょっと丁寧に描いてくれたらよかったかな、という気がする。

 

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