コンテンツ評論 映画・DVD評(洋画)

「LOOPER」をみた

2013/02/04

20130202-064322.jpgどうしてタイムトラベルものの映画は、こんなにも「過去改変」にこだわるのか? この作品も、またそうだ。

ユニークな点は、ルーパーと呼ばれる殺し屋のシステムにある。
舞台は現代とはあまり変わらない近未来。
そこにいるルーパーは、30年後の未来から送り込まれる人間を殺して死体を処理する仕事を犯罪組織から請け負っている。なんでそんなコストの高そうなことをするのかといえば、未来ではどんなに処理してもバレてしまうかららしい。
で、ルーパーたちの前に未来の自分が送り込まれることがある。未来の自分を殺すとルーパーとしては引退で、多額の報酬を得て、30年間の余生を過ごすのだ。そして30年後、未来の自分を捕まえに犯罪組織の人間がやってくる。

ルーパーのジョーは未来の自分に出し抜かれ、取り逃がしてしまう。
未来のジョーは、自分を捕まえにきた犯罪組織の人間に妻を殺され、「レインメーカー」と呼ばれる犯罪組織のボスを幼児のうちに殺すために自分の意志で過去に戻ってきたのだ。さぁ、過去改変の時間ですよ。
おかしいじゃないか。未来では殺人はすぐバレてしまうはず。それはアメリカではなく、中国での出来事だったから? ならジョーもその場で殺してしまえばいい? いや、それでは若いほうのジョーはルーパーを引退せず、ずっと続けることになる。
ちなみにルーパーのもとに未来の自分を送ることを「ループを閉じる」という。ルーパーの意味がわかったかな?

未来の世界のことはほとんど描かれていないが、殺人がバレて困るというからには、警察力の発達した時代ということになる。主な舞台である現在のアメリカ中西部ではばんばん銃をぶっ放しているし、無法地帯に思えるのですがね。

おかしな点は他にもある。未来のジョーは30年後自分を捕まえにくることを知っていたはずなのに、なぜ備えをしなかったのか? 逃げのびるつもりなら、死んだように偽装して、他人になりすまして暮らすとか。ループを閉じることの大切さを知っていて殺されてやるつもりだったのか?

そういえば、30年後元ルーパーがすでに死んでいたらどうなる? 過去の自分に送り込むことはできず、ループは閉じないことになるんだが。
とまぁ、疑問が次々に湧いてくる作品でありました。ま、過去改変ものの映画がご都合主義でなかったことはないんだけどね。

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