コンテンツの育て方 コンテンツ文化論

ギャップを埋めるということ

画像と本文は関係ありません

作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏のTwitterで、とあるブログが紹介されていた。

科学報道に大切なこと - むしブロ+

ある若手記者によって書かれた、科学報道に関する産経ニュースの記事が叩かれている。

科学取材…専門用語飛び交い理解不能の世界、頭が真っ白に: 産経ニュース

内容は、文系出身の若手記者が記事作成のために研究者の取材をするものの、研究者が話す専門用語や研究意義が理解できずに悪戦奮闘するというものだ。(…)

しかし、私は産経の記者が書いた方の記事に落ち度があるとはまるで思えない。シンプルでわかりやすいタイトル、そして短い文章の中に、研究意義、研究概要、今後の展望をうまくまとめていると思う。

これには私も同感である。取材記のほうで正直に自分のとまどいを表に出さなかったら、批判を受けることもなかったのではないか。

むしろ、新聞記者に過剰な要求をするのではなく、研究者の側が科学知識に乏しい人にも成果をわかりやすく伝えられるだけのプレゼン能力を向上させるべきである。学会発表で説明するようなやり方では、研究分野が違う理系の人間にもうまく伝わらないわけだから、小学生でもわかるように努力する必要があるだろう。

研究者であるブログ主はこう綴っている。
しかし、研究者として優秀であり、かつプレゼンターとしての能力も持つ、というのはなかなか困難なことではなかろうか。

佐々木俊尚氏はTwitterでこう言っている。

複雑なことを複雑なままわかりやすく伝えられる科学技術報道のコミュニケータ、というのが日本では非常に不足していて、これがマスメディア、科学の世界の両側にとって以前から非常に重要な課題になってる。養成しようという話もあるが……。産経の若手記者をバカにしてりゃすむ問題じゃない。

私も、拙いながら科学的な内容を伝えさせていただくことがあるが、これは簡単な話ではないのだ。
専門職としての科学コミュニケータというものが確立されているのが理想なのだと思うのだが、現状特に日本には少ない。

発信者と受信者、双方の間にある知識、理解力のギャップを埋める、ということが大切な気がするのだが。

 

 

-コンテンツの育て方, コンテンツ文化論
-,