コンテンツの育て方 コンテンツ文化論

アニメ産業は盛り上げても、アニメ人は…

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気になった記事。

「アニメ産業を盛り上げよう」と言うけれど - 常見 陽平(アゴラ) - BLOGOS(ブロゴス)

少し時間が経ってしまったが、日本経済新聞の2012年10月28日付の社説は「アニメ産業を盛り上げよう」だった(…)あまりにも一般論で、総論には同意せざるを得ないものの、各論では何を言いたいのか分からなかった。

でも、この文章も、アニメを海外に売るにはいろいろな障壁があって…、という論調で、何が言いたいのか分からない。

で、日経の記事に当たってみる。

アニメ産業を盛り上げよう  :日本経済新聞

 アニメは玩具、ゲーム、音楽、関連本、ファッション、美術、観光など周辺市場も活性化させる。主題歌のコンサートや仮装大会、舞台となった場所への訪問と、アニメファンの消費の幅は広がっている。自治体などはこの流れをまちおこしに生かすべきだ。

ま、いかにも日経らしい論調である。だが一方でこういう記事もある。

【社会】 日本はアニメ大国!なのにアニメーターは平均年収105万で、裁判沙汰も… : ふじょつ~☆

 「アニメ制作会社に入社した若者の八割が低賃金で生活できなかったり、長時間労働で体を壊したりして辞めてしまう」と話すのは、映演労連フリーユニオンの高橋邦夫委員長。

国をあげてアニメ産業を盛り上げるのはよろしい。
だが、それによって得られた利益は、アニメ制作に携わるクリエーターに還元されるようにならない限り、この分野が今以上に隆盛になることは難しい。
経済産業省や日経は、機械化された工場で製品を作るようにアニメの大量生産が可能だと思っているのかもしれない。
だが、その実態は、人海戦術的な手工業で作られているものなのだ。

アニメ産業ではなく、アニメ人を盛り上げてくれ。そしたら、産業もきっと盛り上がる。

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