映画・DVD評(邦画)

「電車男(映画)」をみた

2011/01/05

ドラマ版「電車男」はいちおう毎週見ていた。
ドラマはスラプスティック・コメディ寄りの仕立てだったが、映画は電車とエルメスのラブストーリーを中心にもってきたストレートな展開ですな。

監督:村上正典

Story
ネットの掲示板で話題となったオタク青年と美女の恋物語を、山田孝之と中谷美紀主演で映画化。ある日、電車の中で酔っ払いから美女を助けたオタク青年。恋愛経験のない彼はインターネットサイトの住人たちの応援を受...(詳細こちら


電車男のストーリーで一番面白いのは最初のデートまでだと思う。映画版は、テンポの早いのはよいとしても、最初のデートまで、つまり電車がいかに小奇麗に変身するか、というあたりをサラっと描きすぎているという気がした。ラブストーリーに主眼を置くあまりのことだろうと思うけど。

山田孝之は熱演。ただ、おどおどした感じだけではオタクっぽさは感じない。ワンシーンでいいから、オタクらしさを描くエピソードが入ったほうがよかったのでは。髪を切ってからは、見ている側がオタクだったことを忘れてしまう。単なる純情青年になってしまった。

ドラマ版の伊藤電車と伊東エルメスに比べても、映画版の山田電車と中谷エルメスは見た目に年齢の開きを相当感じる。(それぞれ実年齢相応だ)

だから、余裕のある大人の女性と少年を脱皮できない若者の恋に見えた。中谷エルメスは、芝居では伊東エルメスよりはるかにうまいし可愛く演じてもいるのだが、若く見えるかどうかはまた別。

山田孝之は本来二の線だから、大人の女性がちょっとペット的に若い男を可愛がっているように見える。電車目線でストーリーが進んでいるせいもあるけど。

電車男のストーリーがこのとおりのかたちでの実話ではない、ということは判明しているが、たとえば電車が田口浩正の若いときのような、見た目典型的オタクだったらどうだろう。物語の真実性からすると、面白いぞ、その方が。そしてよっぽどオタク青年に夢を与えるだろう。

観客としての女性にはそっぽを向かれると思うが。

映画版の世界とドラマ版の世界はつながっているようだから、やはりチラっと出てきた白石美帆は陣釜さんだったのだろうな。

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