平成徒然草

富士フイルム、映画用フィルム生産を中止

気になった記事。

富士フィルム 映画フィルム生産中止は事実と回答 - webDICE

映画界のデジタル化が進むなか、9月10日、富士フィルムが映画用フィルムの生産を中止するというニュースがアメリカのニュースサイト、デッドライン・ドットコムで報じられた。

この報道について、webDICE編集部が富士フィルムに電話で問い合わせたところ、本社の担当者は「確かにネガフィルムやポジフィルムのディスコン(製造中止)を予定していることは事実ですが、映画事業をやめてしまうのではありません。デジタル化が進むなかで、アーカイブ用フィルム・エテルナRDSやレンズ、データストレージ用のデータメディアや撮影時の色管理システムは、引き続き映画製作のワークフロウのなかで使っていただきたき、映画業界に貢献していきたいと思っています」と語った。

もう、使う人も少なくなったとは思うが、寂しいかぎりである。

私は、TVCMの制作会社で映像制作の業界に入ったが、入社当時はまだTV-CF(コマーシャル・フィルムの略)と呼び、フィルム制作だった。35mmネガフィルムで撮影し、ネガ編集して、16mmポジフィルムで納品するワークフローだったのである。

だから、日常的に映画フィルムに接していた。当時、まだイーストマン・コダックが主流だったが、富士フイルムが徐々に映画用フィルムのシェアを伸ばしていた。今や富士フイルムが最後の牙城となったわけだが、それも陥落ということになったわけだ。

フィルム制作のあのワクワク感。ラッシュプリントが上がってくるまで、本当に記録された映像を誰も見ておらず、ラッシュ試写ではじめてその全貌があきらかになる期待感。ラッシュ編集で、フィルムそのものを手で触り、切ってつなぐあの感触。そういうものは、もはや味わえないのだろう。

寂しいかぎりであるが、これも時代か。

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