コンテンツの育て方 コンテンツ文化論

「ブラックジャックによろしく」を自由にしてよろしく

2012/08/21

漫画家の佐藤秀峰氏が、9/15より自作の「ブラックジャックによろしく」の二次利用を自由にするそうだ。

「ブラックジャックによろしく」が2次利用フリーに 商用・非商用問わず自由に利用可能 - ITmedia ニュース

 2次利用の自由化では、商用・非商用問わず、作品をネットに掲載したり、国内外で書籍として出版したり、翻案やアニメ化、小説化、映画化、テレビドラマ化したり、グッズを製作して販売したり、同人作品で2次創作を行い同人誌として販売する──といったことが自由に行える。利用について事前連絡は不要で、使用料なども一切要求しないという。

これは佐藤氏自らのWebサイト「漫画onWeb」で明らかにしたものだ。

「ブラックジャックによろしく」といえば、かつてテレビドラマ化もされた作品だ。
それを、二次利用フリーにして、作者自身にどんなメリットがあるのか。

 佐藤さんは2次利用の自由化を明らかにしたWebページで、情報発信拠点としての書店の衰退と、紙/電子問わず「書籍」というパッケージで情報を発信することへの疑問と、著作権という「多くの人に読まれれば読まれるだけ、著者に利益がもたらされるようにする」権利と「多くの人にコピペで拡散できるインターネット」との相性の悪さを指摘。「より多くの人に無料で拡散、共有されることで、作品の著者にも利益が入る仕組みができないでしょうか」と、著名な作品の2次利用自由化というユニークな試みに踏み切る狙いを説明している。

つまり、一種の実験といってもいいだろう。この作品を「どうぞ、好きなように二次利用してください」と投げ出すことで、どのような二次利用が行われるのかを調べ、またそれによって「著作権」というものに疑問を投げかけるということらしい。

そのためには、それなりの「価値」を持つ作品でなくては意味がない。だから、著名なこの作品にしたということだ。著作権は放棄しないが、主張もしないというスタンスらしい。

面白いな。医療マンガだけに、実写化は難しいかもしれないが、せっかくだから何か利用させてもらう方法はないものだろうか。

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