プロ野球雑感

阪神タイガース前半戦を終えて

野球ブログではないので、そう頻繁には書かないが、たまには書かせてもらいます。

オールスター前の折り返し地点、前半戦を終えてセリーグ5位。借金10。このていたらくをどう見るか。
私はなるべくしてなった結果だろうと思う。

戦力は十分あり少しのスパイスを加えれば優勝が狙える、とシーズン前に発言。
スパイスとは、おそらくは若手の台頭をイメージして言ったのだろう。
補強らしい補強をしないままシーズンに突入した。
それが監督の意向か、フロントの意向かはわからない。

だが、蓋を開けてみれば戦力は十分だったか?

打線は軒並み不調。
城島や小林宏のように高額年俸をはんでいながらまったく使い物にならない選手も続出した。
ともかく2年間牽引力になってきたマートンさえ、まったく調子が上がらない。

それでも先発をはじめとする投手力が充実していたため、シーズン序盤はまだマシだった。
それも疲れが見えたか、 ズルズルと崩れる先発投手が続出。
大崩れしなくても、打線が不調だから1点、2点に抑えても負けがつく。
さらに、阪神の生命線ともいえるリリーフ投手陣にも離脱者が相次いだ。

これを要約して言うと、打って点をとれず、投げて抑えきれない。
つまり、阪神タイガースは弱いチームである。

そこまでは仕方がない。補強を怠ったツケである。

問題は、選手の起用の仕方、采配が強かった時代の意識のままであることだ。

たとえば、強いチームなら打順は固定するのが望ましい。
誰かが不調に陥っても他がカバーするので、 立ちなおりも早くなるからだ。

しかし、弱いチームならどうか。
オーダーの中に調子のいい選手が2~3人いても、その間に不調の選手が挟まっていては得点につながらない。
選手の調子を見極め、調子のいい者同士がつながるように打順を組み替えていかなくては、むざむざと残塁を増やすだけだ。

若手の起用についても同じだ。
勝っている時なら、レギュラー選手重視はわかる。
未知数の若手を挟むことで、調子のよかった打線が崩れることがあるからだ。

しかし、負けがこんでいる時には、レギュラーは疲れをいやすために休ませ、若手を積極起用したほうがよい。
そこから、いわゆる「流れを変える」動きを期待すべきだろう。

今の阪神には、そのどちらも出来ていない。
勝てなくても、当たり前だ。

首脳陣の中に「阪神とはこうあるべき」というイメージが強すぎるのだろう。
だから、硬直化した采配しか振るえない。

何より、今の阪神に対しては、将来のイメージがまったく湧かない。
来年、どんなチームになっているか、どんな戦い方をするのか、想像すらできないのだ。

さすがに高額年俸の不良債権化した選手の整理に着手するだろうとか。
FA移籍した選手のかわりに、いくらか若手が登用されるだろうか、とか思ってみる。

しかし一方で、また場当たり的な補強を繰り返し、選手の高齢化に拍車をかけるという恐れすら感じる。

さいわい、オールスターの休みが数日間ある。
その間に「弱い」タイガースの現状を再認識すること。

その弱いチームが少しでも勝っていくために、何を捨て、何を取り入れるべきか、考えて欲しい。
後半戦も同じような戦い方をするならば、それこそ阪神タイガースに明日は来ない。

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