映画・DVD評(邦画)

「戦国自衛隊1549」をみた

2011/01/04

過去改変テーマのタイムトリップものは、それだけで難しい。

そこに、アクションやら、意外性を盛り込んで、大作の娯楽映画を作り上げるとなればなおさらだ。

半村良の描いた「戦国自衛隊」は、単純に戦国時代に自衛隊がタイムスリップしたらどうなるのか、という発想をそのままストーリー化したという点で、映画向けのハナシだった。

ストーリーを聞いただけで、戦国軍団と自衛隊が戦う絵が浮かぶ。
実際、1979年に千葉真一主演で映画化されているが、ビジュアルをそのまま実現したというだけだったような記憶がある。

監督:手塚昌明

Story
79年にヒットした『戦国自衛隊』をモチーフに福井晴敏が新たに書き下ろしたSFアクション。秘密裏の実験中に戦国時代にタイムスリップしてしまった陸上自衛隊を救うため、かつての仲間だった鹿島と神崎怜2尉らが、2度...(詳細こちら

半村版「戦国自衛隊」は、タイムスリップした自衛隊の指揮官が歴史上織田信長の位置につき、歴史は大きな改変をされずに進行するというオチであった。これは過去改変もののひとつの典型的パターンではあるが、私たちになじみ深い戦国の歴史にはめこんだという点で、日本のSF史に残る作品となったと思う。

今度の「1549」は、ほぼその後からはじまり、救出に向かったもうひとつの自衛隊部隊の行動を追う。救出とは表向きで、実は過去改変を避けようとする行為だったことがあかされる。しかし、その結果はたくさんの原時人を殺害し、数多くの近代装備を残して帰投するという、目も当てられない結果だった。

これで、過去改変はなかった、めでたしめでたしになるというのが信じられない。もうちょっと何かアイデアはなかったのかね。

-映画・DVD評(邦画)
-, , , ,