映画・DVD評(洋画)

「アイランド」をみた

2011/01/04

クローン人間というのは、いまやすっかりSF用語ではなくなってしまった。現実に誕生する可能性があるし、その倫理性などについても問題が提起されている。

一方で、再生医療というのも真剣に研究されていて、将来は自分の遺伝子を持った臓器を交換用に入手することができるといわれている。

「アイランド」が臓器交換用に生産されたクローン人間の物語であることは、ロードショー公開時にオンエアされていたTVCMをみれば一目瞭然だった。最初からネタがばれているから「マトリックス」みたいな衝撃はない。

Story
マイケル・ベイが監督と製作を手掛け、ユアン・マクレガーとスカーレット・ヨハンソンが主演を務めたSFアクション大作。管理都市に暮らすふたりの男女が、あることを機に自分らの置かれた状況を悟り、脱出を試みる。...(詳細こちら

未来都市みたいなところで暮らす、大勢の人間たち。彼らは、単純作業に従事しながら、抽選に当選することを夢見ている。当選すれば、地球上で唯一汚染をまぬがれた楽園「アイランド」に行けるからだ。

ところが、彼らのひとりリンカーン6Eは、その秘密をかいま見てしまう。「アイランド」に行ったはずの当選者は、殺されて臓器を摘出されるのだ。彼は女友達ジョーダン2Dを連れて、外の世界に逃げ出す。

ここはバイオテック社の人間養殖場で、彼らは顧客の遺伝子をもとにつくられたコピー人間だったのだ。不思議なことに、顧客と同じ年格好で生まれてくる、というか作られる。彼らをさっさと臓器摘出に回さないで、そのように閉じこめて生活させているのは、そうしないと「製品が壊れてしまう」からだそうだ。なんか説得力ないな。

中盤からは、ふたりの逃亡劇がはじまり、バイオテック社に雇われて彼らを追う傭兵軍団とのアクション活劇となる。アクションシーンの迫力はさすがだ。カネもかかってますわ。

ただ、いつも思うのだが、最近のハリウッド映画はアクションがはじまると、何かが終わってしまう。アクションの迫力でもって、ストーリーが強引なのをねじふせているようだ。

おとなしく人間牧場に飼われていたのに、これだけ戦えるというのなら、バイオテック社は製品の売り先を間違っていたのではないか。クローン兵士にして戦場に送り出せば、引っ張りだこだったにちがいない。

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