映画・DVD評(邦画)

「亡国のイージス」をみた

2011/01/04

国とは何か。国を守るとはどういうことか。
平和とは何か。戦争とは何か。

はじまって早々、この映画は重たいテーマをつきつける。
平和ボケしたニホンジンには、なかなか消化しきれないテーマである。

それが胃もたれを起こしている間に、アクションがはじまる。

監督:阪本順治

Story
福井晴敏の原作を壮大なスケールで映画化した真田広之主演のアクション大作。海上自衛隊のイージス艦が副艦長・宮津、某国工作員・ヨンファらに乗っ取られた。彼らが日本政府に要求を突きつける中、自衛官・仙石は艦...(詳細こちら

上にも、アクション大作と書いてあるなあ。
たしかに、アクションシーンは多めの映画だ。

海上自衛隊のイージス艦が、某国(国名は出していないが、あきらかに北朝鮮をイメージさせている)の工作員と、それに同調した副長以下の幹部に乗っ取られる。彼らは米軍が開発し、ひそかに日本に持ち込んだ大量破壊兵器を強奪しており、それをイージス艦のミサイルで東京に撃ち込む、と政府を脅迫していた。

艦内でそれに対抗するのは、たったふたり。乗っ取り犯の行動を阻止すべく急遽乗り込んだ若い情報部員と、イージス艦の先任伍長(真田)である。

冒頭で、重たいテーマをつきつけるわりには、映画はアクションタッチで進んでいく。時折、セリフのやりとりにテーマは垣間見えるが、結局は「大量破壊兵器の東京破壊をどう止めるか」というストーリーにかき消されていく。

商業映画だから、仕方がないんでしょうなあ。しかし、それなら冒頭でテーマをどーんとぶつけたのはなんなのよ。アクションはおもしろいよ。でも、何か忘れてるんじゃないの。登場人物がもっと議論せんといかんのじゃないの? なんか、割り切れん感じが残る。

ラストシーンも、これじゃないでしょ。東京湾でイージス艦が爆発炎上沈没してるのよ。その前に護衛艦一隻沈めてるし。もうマスコミや国民に伏せることはできんでしょ。議論がわき起こってるはずだよ。なぜ、それを描かないの。

アクションに時間をとられたせいか、登場人物の背景だとか、説明が不足で、わかりにくい。

見終わってすぐ、近くの本屋に走り、小説本を上下巻とも買ってきた。テーマ性の部分は、小説を読んでから考え直すことにしよう。

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