コンテンツの育て方 コンテンツ文化論

無料の時代

気になった記事。

“楽曲は無料、ライブも無料”の時代を--日本の音楽業界に挑む米国人シンガー (BLOGOS編集部) - BLOGOS(ブロゴス)

日本でバンド活動をする、ユニークな米国人ミュージシャンについての記事である。彼はいう。

日本はずっと変わってないんです。70年代、80年代からずっと。アメリカはだんだんと柔軟になっていった。(…)

1990年代のアメリカと今の日本の音楽は似ている。メジャーレーベルは「今売れるもの」しか求めない。アーティストがどんなにいい音楽を作っても、『この曲は売れるか』という壁が立ちはだかる。作曲家もいっぱいいるし、それを演奏する人もいっぱいいる。自然と『この曲は売れているアイドルにやらせればいいじゃん』となる。日本は、その壁を越えようとしているんだけどなかなか越えられていない。今のアメリカには壁が全然ない。とりあえず好きな音楽を発信できるようになった。

Bandcampというサービスが紹介される。これは誰でも音楽を販売できるプラットホームだ。しかもブログなどにウィジェットを貼り付けて宣伝したりすることができるらしい。

もうアーティストがCD販売はもちろん、音源の流通で生活していくのは無理でしょう。じゃあどこで生活するかというと、ライブや物販になる。でも、ライブ音源なんかはほぼ無料で配信されています。YouTubeやUstreamなんかにはけっこう公式のコンテンツがある。COACHELLAという有名な音楽フェスは全編YouTubeで生配信されました。日本ではありえないと思うけど、アメリカはそうやって盛り上げるしかない。無料で見せて「もっと見たい」と思わせる。で、それぞれのアーティストのライブを直接見に来てもらう。アーティストはもうお金持ちにはなれかもしれない。でも絶対に音楽で生活はできるはず。

日本では、もう一部のアイドルグループとか、タイアップのとれたアーチストしか、金を儲けることができない。
それも、だんだんじり貧になりつつある。

権利を握っている者、それも多くは大きな会社だが、それが権利を手放したくないがゆえに現状を維持しようとしている。
しかし、一方ではその手から多くの収益がすり抜けつつあるのだ。
わかっていて、しかしその先の時代が読めない。
読めないばかりでなく、 時代が変わることを否定しようとしている。

それが日本の現状。これは音楽ばかりではない。コンテンツビジネス全般だと思う。

その結果、アーチストや作者がどんどんこぼれていき、プロデュースする者だけが残る。
だが、それはもはや衰退の一途しかないのだろう。

アーチスト、作者はもはやプロデュースサイドの思惑には乗らず、自らネットを使って収益を得る道を模索していくことになるだろう。

最終的には、コンテンツを自ら生む能力のある者しか、生き残らないと思う。

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