映画・DVD評(邦画)

「ココニイルコト」をみた

2011/01/04

大阪と東京とは、やはり空気感がちがうのだが、それを言葉で表現することは難しい。

映像で表現することも、きっと難しいだろうと思う。
大阪といえば、やたらと道頓堀界隈の看板群とか、大阪城とOBPといったステレオタイプな絵を入れてしまうのは、記号としての大阪表現ではあるが、空気感の表現にはならないと思う。

この映画が、なぜ大阪を舞台にしなければならなかったか、と考えると、やっぱりそう考えてしまう。

監督:長澤雅彦

Story
人を信じることができない広告代理店の女性を真中瞳が演じたヒューマンドラマ。ある青年と出会い、彼女は信じることの大切さを教えられる。1998年夏、『ホワイトアウト』の制作準備をしていた小滝祥平プロデューサー...(詳細こちら

真中瞳といえば、一時すごい勢いでCMやらドラマを席巻していたが、最近はおとなしくなった。「熟年離婚」に出ていたらしいが、私はそれを見ていなかったせいもあるかも。

不倫の清算のために大阪支社に転勤させられた、広告会社勤務の女性を真中が演じている。彼女の演技そのものは、悪くないと思った。
しかしなぜこの役を大阪人真中瞳が演じるかと思うと、何か不思議なものを感じる。

さて、冒頭に書いた東京と大阪の空気感の違いだが、私にはこの映画が大阪を舞台として描かれなければならなかった理由がよくわからない。

ストーリーそのものは真中瞳演じる女性コピーライターの「状況からの自立」を描いた物語である。大阪支社で同僚となった青年との交流を通して彼女が変わっていく様を描く。

あえて言うと、この青年の口癖である「ええんとちゃいますか」という言葉の感覚かな、と思うのだが。
個人的感覚からすると、この言葉はあまり好きなタイプではない。
大阪弁ならまだしも「ええねん」と言い切ったほうがすっきりする。

ラストシーンで、真中自身が口にする「ええんとちゃいますか」は、難しい台詞だと思った。(真中自身大阪出身だけに)

広告業界を舞台にした映画・ドラマで、劇中に登場するコピー、CM案に納得したことがない。この映画で主人公が提出するCM案(CMと言っていたが、画面に出てきたのはポスターだけだった)も、ちょっとね。

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