コンテンツの育て方 コンテンツ文化論

タコが自分の脚を食う

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気になった記事。

「名探偵コナン」の制作会社社員が賃金不払いやパワハラで提訴-アニメ業界は「労働法守らない」(国家公務員一般労働組合) - BLOGOS(ブロゴス)

人気アニメ「名探偵コナン」などの背景画を手がける制作大手「スタジオ・イースター」(東京都杉並区)の社員3人が未払い残業代やパワハラに対する慰謝料の支払いを求め、同社を訴えている。訴状には長時間のサービス残業やパワハラ、退職強要、最低賃金を下回る給与などの労働法違反がズラリと並ぶ。こうした無法状態はアニメ業界では珍しくないという。

いや、アニメ業界だけではないでしょう。多くのコンテンツ制作会社がこんな調子です。きっと。

アニメは夢のある業界です。そこに携わる人は、夢を持って入ってくる。
夢があるから、過酷な労働、安い賃金にも耐えられるのです。若いうちは…。

一部の人は名をなして高給取りになっていくのでしょうが、それ以外の人はきっとどこかで挫折する。
生活できない。身体を壊した。そして業界を去っていく。夢やぶれて。

しかし業界は困らない。若い人がまた夢を持って入ってくるからです。その繰り返し。
給料は上がらないのですよ。アニメなんてもともと赤字産業で、 キャラクター化でようやく帳尻が合うくらいのものなんですから。
監督、

いわば、タコが自分の脚を食って生き延びるに等しい。ただ、このタコには脚が次々と生えてくるのです。今までのところは。

経済産業省も、アニメを輸出産業に育てようと思うなら、まずこの業界で多くの人がまともに生活できるようにすることが先決ですよ。
え? それは厚生労働省の仕事だって? そういうことを言ってるから、日本のコンテンツは育たないんだ。

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