ネットとコンテンツの関係論

ネット動画で料理番組をみる

2011/01/04

2006年はまちがいなく本格的なネット動画配信の元年になるはず。

DigitalARENAのコラム『「基本テクニック」から「有名シェフのレシピ」まで、料理の動画は使えるぞ!』を読んで、ネット配信の料理番組をみてみた。

 BIGLOBEの動画の宝庫、BIGLOBEストリームのライフスタイルの中に「料理の基本」がある。ここに行くと、自動的に「揚げ油の温度の見分け方」の動画が始まる。初めからじっくり全部見てもいいが、一覧表から自分が見たい料理の基本動画を選んでもいい。「料理のコツ」「魚介類などの下ごしらえ」「野菜の切り方」の大項目の中に、ひとつひとつ丁寧な解説付きで小項目が並んでいる。肝心な部分をアップにした映像と的確な音声の解説で、包丁の刃先の使い方から揚げ油の温度の違いまでよくわかる。知っているつもりの基本も、改めてこの動画を繰り返し見ると、確実に身につく実感がある。

たしかに、こうした動きを伴う解説は映像の得意とするところだ。
ブロードバンド時代を迎えて、動画の利用もあまり意識せずにできるようになっている。
こうしたメニューの中から自分の理解しにくい部分のみ動画を見せる、というやり方はコミュニケーション施策としてあると思う。

メーカーのサポートサイトなども、マニュアルのPDFファイルをダウンロードできるようにするだけでなく、こうした動画解説を導入するとユーザーの助けになるかもしれない。

 友だちを呼んでちょっとオシャレな料理を並べ、とにかくびっくりさせてみたい、という方におすすめなのが「熊谷喜八プロデュースLive-Kitchen」。テーブルにこのレシピが一品加わるだけで、オシャレ度が格段に高くなる。ライブキッチンでは、熊谷喜八氏が全国で展開するレストランKIHACHI各店で実施しているグルメサロン(料理教室)の様子を、インターネットで配信している。熊谷氏自ら調理しながら、ポイントを押さえてその手元を見せてくれる。 KIHACHIのキッチンで、熊谷氏の料理教室に実際参加している気分にさせてくれる臨場感が嬉しい。現在、掲載されているレシピは60を超え、さらに随時更新される。

こちらも見てみたが、あまりポイントは高くない。
撮り方や処理が、テレビの料理番組のやり方と似たようなものだからである。

PC上の320×240ピクセルサイズの動画では、肝心の部分がよく見えない。おまけに、ライティングなども貧弱で色もはっきり出ていない。

おかげで、作っている料理がまったく魅力を感じない
PC上で見せる前提なら、もっと手元アップを多用すべきだろう。
ま、熊谷喜八シェフという有名人をアピールしたかったということもあるだろうが、根本的にメディアが違うのだから、ロングは前後だけでいいと思う。

SMILなどを使っているのか、料理の段階表の色が変わるのだが、それくらいではあまり意味はないだろう。
料理の出来上がり写真を表示したり、各段階での作業内容や注意ポイントを文字表示したりするくらいの工夫はほしいものだ。

このふたつの動画をみて感じたのは、ネット動画にはネット動画なりのノウハウがあるのであって、そのポイントを押さえたものでないと、あまり効果を発揮しないということだ。安易にテレビのコンテンツなどをそのまま利用するだけでは、あまり魅力的なコンテンツにはならないと思う。

メディア特性に応じたプランニングを。これは鉄則だが、この場合にも当てはまるのだ。

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