平成徒然草

電源の自立化

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私の父は、小さなアパートメントのオーナーなのであるが、突然アパートに太陽光発電をつけると言い、実施に踏み切った。
311以来反原発の立場を鮮明にしていたから、その意見を実行に移したかったのだろう。
年寄りの道楽なのだが、電力の買い取り価格がこの7月から上がるという話も聞いていたので、反対はしなかった。

ただ残念なのは、結局関西電力への売電になってしまって、アパートの電源をいくらかでも太陽光発電でまかなう、ということではないということだ。やはり自家で発電するなら、自前で電力をまかないたい。

気になった記事。

オフィスビルが電力会社を見放す日――エピソードⅠ - 山田高明(アゴラ) - BLOGOS(ブロゴス)

太陽光・風力・ガス…基本的にこの三つさえあれば、今では下はウサギ小屋に住む単身者から、上はトヨタの巨大工場まで電源自立が可能である。

私はかつて大阪ガスの仕事をよくさせてもらっていた。中にはコージェネレーション関連の仕事もあって、その時に覚えたことは「電線で遠くの発電所から送電してくるのは、実は効率が悪い」ということだ。

考えてみれば当然で、電線には抵抗がある。長い距離を送電すれば、ロスも相当なものになる。原発を需要地である大都市から遠い場所に建設し、そこから延々と高圧電線で電気を引っ張ってくるのは、実は電気の大半をどぶに捨てているようなものなのだ。

大阪ガスの肩を持つわけではないが、都市の電力は都市の中でまかなうようにするのが効率がよい。この記事で筆者が展開している論のようにガス発電を各ビルが備えるようになれば、1番効率がよいだろう。
住宅でも、大規模マンションならば自前の電源を持つことができる。
いや、一戸建てであっても十分出来るだろう。なんなら、住区単位で電源センターを持つニュータウンをデベロッパーが開発すればよい。
世間の風潮は反原発、反電力会社に傾いているから、初期投資が多少高くなっても、入居者に苦労することはないのではないか。

ガス発電が増えれば、ガスの輸入量が増えるではないか、というならば、自前のガス資源を開発すればよい。日本海にはメタンハイドレートの膨大な資源があって、これを採掘すれば国内のガス需要が十分まかなえるばかりでなく、輸出すら可能になるかもしれないという話を聞く。
なのにそれを開発しないのは、官僚や財界の利権の問題だそうだ。

政治家は、自家発電に関する規制緩和とメタンハイドレートの開発をセットに打ち出したら、 票につながると思うんだけどな。
民主党は闇雲に原発にこだわろうとして失敗を続けているが、世間の空気を読めないのだろう。

ただし、私は父とはちがって、いわゆる反原発論者ではない。
卒原発というか、5年10年かけて日本のエネルギー政策をきちんと決めたうえで、段階的に原発を廃止していけばいいという考え方である。

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