コンテンツ評論 映画・DVD評(洋画)

「マネーボール」をみた

マネーボール [Blu-ray]
開幕ゲームで来日もしていたオークランド・アスレチックスの実在のGM(ジェネラル・マネージャー)ビリー・ビーンの実話。

弱小球団であるアスレチックスのGMビリーは、抜けていくスター選手の替わりとなる選手を獲得するため、オーナーに予算を要求するが、通らない。

予算のない貧乏チームがどうやって優勝に近づくか。彼が着目したのは、統計的手法だった。

これは、セイバー・メトリクスという手法で、たとえば四球もヒットも1塁に出塁することは変わらないと考え、選手の出塁率を評価の基準とする。その他、バントはしない。盗塁はしないなど、従来の選手の起用とはまったく違った評価法だ。

この評価法により、年俸の安い選手の中から使いどころのある選手を選び、チームを編成して勝っていこうというのである。

当然、職人気質の監督やスカウトなどには反発を食らうが、少しずつチームは勝つようになり、前人未踏の20連勝を達成するのだ。(いや、5連勝するのでさえ大変なのに、20連勝はとてつもないですよ)

この映画をみて思ったのは、これははたして「面白い野球」なのだろうか? ということだ。
プロ野球が興行であり、エンターテイメントのひとつであるからには、ファンにとって1番なのは「面白い野球」であるはず。もちろん、勝つことは面白い要素のひとつなのだが、それだけなのだろうか。

このあたり前中日監督の落合博満が「勝つことが最高のファンサービス」といった言葉とダブるのだが…。

ただ、弱小の貧乏球団が「勝利する」という目的を達するためには、できる手段が限られる。
そういう意味では、 アスレチックスを預かったGMの立場としてはこれは挑戦する価値のある手法だったのだろう。

しかし、噂には聞くが、メジャーのGMというのはチームの全権を預かっているのだなあ、と思わされた。監督にも、選手本人にも相談なしに、GMどうしの電話だけでトレードが決まってしまうエピソード。これなど、非情というか、ドライというか、義理人情の日本の球団とは別世界のようだ。

もっとも、私がGMなら、まずセイバー・メトリクスを受け入れてくれる監督を雇うところからはじめるだろうと思うけど。

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