コンテンツ評論 テレビ番組評

「ハングリー!」をみた

まあ、最終回をみたのは火曜日だけど。寝かしてあった。

簡単にいうと、音楽の夢やぶれたロックバンドのベーシストが、母親の遺志を継いでフレンチレストランを開店し、もとのバンドメンバーと一緒にがんばる、という話なんだけどね。今をときめくイケメン、向井理クンの主演なんだが、これが見事にロッカーにも、料理人にも見えない。

どんなロックをやっていたのか、バンド時代の演奏が描かれていなかったのでわからないが、鋲を打った革ジャン着てるようなパンクロッカーがその姿のままレストランやってたら、ビジュアル的には納得できただろう。

どうもこのストーリーが納得いかないのは、主人公がロックにかけていた夢がはっきりしないことだ。

多くの人に自分の音楽を聴かせたかったのか、世界を唸らせるような一流ミュージシャンになりたかったのか、売れて大金を稼ぎたかったのか、それとも女にもてたかったのか?
ストーリーの中で繰り返し主人公が何度も発した言葉は、「こいつら(バンもとのドメンバーを指す)と一緒に店をやりたいんだ。そうでないと意味がないんだ」というもの。

はぁ? 要するにおトモダチと一緒に仲良くやりたかっただけなので、「やること」はロックバンドでもフレンチレストランでも、何でもよかったのか? ロックにかけて破れた夢を、形を変えて料理の世界で実現させたかったわけではなかったの?

「一人でも多くの人にオレの料理を味あわせたい」でもいいし「世界の美食家を唸らせるような一流の料理人になってやる」でもいいんだが、そういう目標ではなくて、自分のごくごく周りの人々だけを重視するような態度。こういうの、よく最近のドラマでみる「絆」の正体だよな。

主人公敵役ともいえる実業家を演じるSMAPの稲垣吾郎が、キザで鼻持ちならない男を好演。主役を演じるより、ずっと似合っているし、ハマっている。

-コンテンツ評論, テレビ番組評
-, , , ,