コンテンツ評論 テレビ番組評

「ラッキーセブン」をみた


探偵ものである。

北品川にあるラッキー探偵社という事務所に勤務する7人の探偵、というシチュエーションなのだが、たかだかワンクールで終わるドラマとしては、人数が多すぎだろう。

嵐の松本潤がいちおう主人公ということになっているが、大泉洋、瑛太、仲里衣紗など、個性のあるキャストを集めすぎたおかげで、松潤が完全にかすんでしまった。

女社長役の松嶋菜々子は「家政婦のミタ」の成功をみて無理矢理ねじこまれたキャストだという噂だが、正直いる必要を感じなかった。

日本では探偵ものはどうかな、という感じもある。主人公が刑事ならば、過去多くのドラマや映画がとりあげてきたことによって、どういう仕事であるかおよそは知られている。しかし、探偵の仕事というとあまり知られてはいない。

おそらくは、ほとんどの職業探偵は地味な調査に従事しているはず。犯罪にかかわることも少ないだろうし、かっこいい活躍など皆無にちがいない。

それに、職業としての探偵は、そもそも依頼者がないと成立しない。依頼者がどういう意図で何の調査を依頼してくるかは千差万別だろうが、ドラマにして面白い依頼は少ないのではないか。

単発ドラマならまだしも、連ドラで毎週面白い展開を見せるとなると、これは相当脚本の力が要求される。おそらくは若干の不自然さを覚悟しなければ、続かない。

2話めで、とある社員の素行を調査するために人事部の依頼で社員となって潜入調査する、という話があった。これなんか、わざわざ外部の探偵を入れる必要なんかなく、周辺の社員を呼んでヒアリングすればいいはずだ。そんな無駄な費用をかけるとは思えない。無理やりドラマにするための不自然さ。

日本の連ドラで成功した探偵ものドラマを思い出せないのは、そういった不自然さが臭うせいだろうか。

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