コンテンツ評論 映画・DVD評(邦画)

「阪急電車~片道15分の奇跡~」をみた

2012/01/03

阪急電車 片道15分の奇跡 [DVD]私は、大阪を離れていた数年間を除いて、常に阪急沿線に住んできた。
いまでは、窓の外をすぐ阪急のエンジ色の電車が通っていて、うるさいくらいだ。
といっても、それは千里線。
この映画の舞台になるのは、西宮北口から宝塚を結ぶ今津線だ。

恋愛話などを中心とした人情話の群像劇といったらいいだろうか。
阪急今津線を利用する何組もの人々の人生が交わる話だ。
だから、定まった主人公というのは設定されない。

やはり一番目立つのは宮本信子演じる老婦人だろう。
芦田愛菜の孫を引き連れて電車に乗り込んでくる。
上品で、凜とした強さを持っている。
傍若無人なオバハン軍団をたしなめるのはこの人しかいないだろうと思っていたが、やはりそのとおりだった。

中谷美紀は相変わらずうまいのだが、なぜ関西弁を使わせず、標準語で通させたのだろう。
東京出身なのだが、他の作品で見たところ、関西弁の演技も許容できるレベルだったはずだ。
宮本信子のように、ふだんは標準語だが、端々に関西弁のニュアンスを感じさせる台詞回しもできると思うのだが。

群像劇だけに、とっちらかった印象は否めないが、深刻さもなくライトな感覚で楽しめる。
ただ、途中合成による演出はやり過ぎの感があった。

 

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