平成徒然草

橋下改革は「器のリニューアル」

演説する橋下徹昨夜のテレビは「橋下徹デイ」の様相を呈していた。
私が見た番組だけでも、3つは生出演をしていた。
まさに、今日本で一番注目を集めている政治家だといえるだろう。

橋下のトークの特徴は「小気味がよい」ことだと思う。
打てば響くように返ってくる。
「よく検討して…」とか「状況を勘案して…」 とかは絶対にいわない。

府知事を3年半も経験したにもかかわらず、役人言葉を一切使わないことも特徴だ。

3番組を視聴して、橋下の次期大阪市長としての施政方針に耳を傾けていたが、気づいたことがある。

府市の二重行政改革など、「しくみの改革」については小気味よく施策を連発するが、それをいかに「大阪経済の浮揚」に結びつけていくか、についての意見がまったくない。

現在の大阪は、家電三社など大企業がほとんど東京に逃げ出して、西日本の経済的中心から一地方都市に転落してしまっている。
それをどのように改善するのか、という施策はまったくというほど考えられていないのだ。

これは、橋下の弁護士という前歴からしても、ある意味当然だろう。法律というのは、いわば「しくみ」だからだ。法律家という「しくみを運用する立場」から、政治家という「しくみを作り出す立場」 に変わったというなのだろう。

法律事務所の経営経験はあるものの、橋下は企業経営者ではない。いかに経済を回していくか、などは、視野の外なのだろう。
「大阪都が実現すれば、大阪の経済は劇的に改善しますよ」という発言は、そのままには受け取れない。

思うが、副市長には全横浜市長の中田宏などより、企業経営の経験者のほうがいいのではないだろうか。
橋下が「しくみの改革」に取り組む間、その副市長には「大阪の経済をいかに回るようにするか」を考えてほしい。

器を新しくしても、その中におさめる内容物がないと、どうしようもないのだ。

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