ネットとコンテンツの関係論

GyaOの「全国うまいラーメン図鑑」

2011/01/04

DAVICSで教えてもらったのだが、GyaOが「全国うまいラーメン図鑑」という試みをはじめた。

これは、誰でも自分の好きなラーメンを映像でレポートして、その映像を送ってください、というものだ。残念ながらネットでのアップロードはできず、miniDVまたはDVDでの応募となる。

グルメ番組でよくレポーターをつとめるタレントの彦麻呂が演じた、お手本となるレポート映像が募集ページに掲載されているが…。

なぜ、ここでグルメレポーターのお手本を見せるのだろう。応募してくるのは素人だ。そんなタレントまがいのレポートを期待しているのだろうか。タレントではできない、素人なりのレポートでいいと思うのだが。

それはともかく、動画コミュニティサイトを知った身としては、とんでもなく面倒くさい募集形態である。

しかも、登場する店や人に対する許諾は応募者本人が行うように、また他者の著作権を侵害しないようにと書いてあるのだが、一方応募作品の著作権は主催者に移転する、としてある。主催者が著作権を侵害することは予定されているのである。

特に、応募作品に対する報酬も明示はしていないし、作品が公開されるという以外に作者のメリットはなさそうだ。つまりGayOは他人のふんどしで相撲をとろうとしているのだ。

これがたとえば、Youtube.comなどであれば、グループという機能があるので、「ここでラーメン図鑑やります」と宣言すれば、それでこういった募集ができてしまう。mixiでいうコミュニティみたいなものだ。
応募というほどのことはなく、動画ファイルをアップロードすればそれでOKだ。どちらがネット的だろう。
しかも、わざわざ宣伝しなくても、その動画を気に入った人がタグをコピーして自分のブログなどに貼り込むと、それによって動画が伝播していく。
(※日米の動画コミュニティサイトの違いは、この「他人の動画のタグをコピーできる」か否かが一番大きい)

GyaOやTVBankのやり方は、テレビ業界から人材が登用されていることもあってか、テレビ的である。つまり「放送してやるから、作品よこせ」と言い張ってはばからない。傲慢だ。

そんなサイトもあってもいいが、所詮はインターネットを使ったテレビ放送にすぎず、システムとして何ら新しいものではないとみなすべきだろう。

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