コンテンツ評論 映画・DVD評(邦画)

「武士の家計簿」をみた

武士の家計簿(初回限定生産2枚組) [DVD]
幕末から明治のはじめにかけて、加賀藩の算用者(経理係)として勤めた下級武士の生活を描く。

加賀藩といえば百万石、日本最大の藩であり、今でいえば巨大企業とか、大きな自治体に相当する。
当然、その中では多くの経理作業が発生しており、それを担当する算用者と呼ばれる武家は、代々算盤と筆をお家芸として継承していた。主人公となる猪山家もそのひとつであった。

原作というか、もとになったのは実在の算用者の残した日記や家計簿だそうだ。そのせいか、淡々と日常が描かれており、ドラマチックな面白さには欠ける。

たとえば、飢饉の際庶民を助けるために城の蔵から米を拠出して炊きだしをするのだが、その米の一部が横流しされているのを主人公猪山直之は帳簿の不整合から発見する。当然その不正が正されるものと思っていたら、現実と同じようになんかうやむやのまま、誰がどうやってその不正をなしているのかわからないままに物語が進行してしまう。

こういうことはよくあったんだろうけど、やはりここは正義の経理マンとしてその不正を暴かなくちゃ、な。

昨今も、事業仕分けだとか、公共事業の無駄や不正を正す試みが行われているけれど、こういうことを江戸時代に移し替えたら、それはユニークな時代劇ができるのに、と思う。

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