コンテンツ評論 テレビ番組評

「外交官 黒田康作」をみた

映画「アマルフィ~女神の報酬」の主人公、黒田康作を織田裕二が演じる連続ドラマ。

映画から引き継いでいる設定は、日本人をテロから守る仕事を専門にして、世界中を渡り歩いている主人公。ところが、この男黒田康作が11年ぶりに日本に帰国して、事件の謎を追う。

正直、このストーリー、外交官が主人公でなければならない意味がよくわからない。
薬害訴訟にからまった殺人事件と、主人公自身がかかわった11年前の大使館立てこもり事件の謎を黒田が解きあかしていく物語なのだが。

主な舞台は日本だ。
しかし、織田裕二、最近かっこつけすぎじゃないか?
こんな無愛想な外交官、いないだろう。仮にも外交交渉が仕事だ、日本の評判を落としそうだ。

とってつけたように最終話、事件の黒幕だった外務大臣と黒田の会話が設けられている。
そこで語られるのは、「国益のためなら国民を犠牲にしてもいいのか?」ということ。
これがもしメッセージなら、もっと最初からこのことをテーマとして物語を作ってもよかったような気がする。
それなら、外交官が主人公になる意味もあっただろう。

黒田のパートナー役として柴咲コウが刑事を演じている。
女刑事、部外者の男性とのコンビ、 と並べるとどうしても福山雅治と組んだ「ガリレオ」を思い出してしまう。
それをふまえたうえで、ガリレオの内海刑事とは全然ちがった性格造形になっている。
地図マニア、眼鏡、気弱な性格、刑事課所属だが事務員のような仕事しか与えられない立場など、これまでの警察ものにはなかったキャラだろう。

 

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