平成徒然草

外相辞任

とある小さな個人経営の焼き肉店の近くに、少年が母親と引っ越してきた。
聞くと、少年の父親は亡くなったのだという。
そんな会話もあって焼き肉店の経営者一家と、少年は親しくなる。

少年は成長して政治家となった。
しかも彼が所属する政党が政権交代によって与党となる。
彼は外相に起用された。

少年の頃から知っている焼き肉店一家はそれを喜んで、応援することを決める。
5万円というのは庶民にとって少なくはない金額だ。
それを毎年、政治献金として彼のもとへ届けた。

…と、これだけをみると、絶対「いい話」のたぐいである。

ところが、落とし穴があった。
焼き肉店の経営者一家は、日本人ではなかったのだ。

実は、焼き肉店の経営者は、某国が日本に潜入させていた、スリーパー(潜入工作員)だったのだ。
彼らの任務は、日本のリーダーとなりそうな人物に目をつけること。
彼らは、若き日の外相にその資質を見つけ、 傀儡とすべく密かに洗脳をはじめていたのだ。

このことを知った野党議員は、その策謀の恐ろしさに目を見張った。

TPPに乗じて、焼き肉店に有利な条件をそこに忍び込ませたとしたらどうだろう?
日本の外食産業は壊滅だ。
街中が焼き肉店だらけになってしまう。
そんなことになったら、日本人はメタボになって滅亡の道をたどるかもしれない。

そこで、野党議員は国会でそれを追及し、外相を辞任に追い込んだのだった。

…とでもいうのでしょか? バカな話ではある。

池田信夫氏はブログで、

池田信夫 blog : 「前原外相のお粗末な危機管理」

実質的な違法性がなく、手続き的にも可罰性のない問題で、閣僚が辞任するのは筋が通らない。これが前例になると、閣僚は個人献金者にすべて戸籍の提出を求めなければならない。

このような過剰コンプライアンスは、日本社会に蔓延する病気である。実質的な問題はなくても法令違反を恐れ、法律に違反しなくても風評を恐れてリスクを取ろうとしない。

と語っておられるが、本当だと思う。

ただ、前原氏の心中を察するなら、泥舟の菅政権から降りる絶好のタイミングとして、さっさと尻をまくったというところでしょう。

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