コンテンツの育て方 コンテンツ文化論

虚構の中の「警察」

気になった記事。

Bussiness Media 誠 「警察小説の作り方が変わったワケ――ここでも団塊世代の影響か

全国には約26万人の警察官が存在する。(…)換言すれば、警察官に共感してもらえる作品を創れば、出版不況の中でも一定数の部数(視聴率)が見込める、というのが出版界やテレビ界での警察ブームの一因になっている。

うーむ。警察官に共感してもらえる作品として警察小説、警察ドラマが作られている、というのは知らなかった。

警察を扱った小説、あるいはドラマが増えるにつれ、その中身も旧来の作品とは様変わりしているのをご存じだろうか。(…)

横山秀夫氏がリアルな警察官の姿を描いて大ヒットを放って以降、「“ビフォー横山、アフター横山”の格言が生まれ、本物の警察官が違和感を持たないよう考証には注力している」(某局ディレクター)からだ。警察モノのジャンルが確立され、主要な読者(視聴者)である警察官が強く意識されたからに他ならない。

大昔の警察ドラマといえば、どちらかというと警察とは縁のない読者、視聴者を意識していたのだろうか。
「太陽に吠えろ」あたりのイメージだと、刑事というのは「人間くさいが、庶民を守るヒーロー」というのが定番の刑事像だった気がする。

それを転換させたのが「踊る大捜査線」だった。今までの刑事ドラマに対するアンチテーゼというか、組織の中で「普通のサラリーマン」として警察に勤める職業人として描かれたのがこのドラマじゃなかったろうか。青島刑事が、一度社会人として会社勤めしてから、ドロップアウトして警察に入ってきたという設定。いわば、自分なりの刑事像と、現実とのギャップに戸惑うあたりが、まさにこのドラマのテーマだと思う。

そこからさらにもう一回転回して、今の警察もののドラマがあるんだろうな。今は作り方が難しい時代だと思うよ。

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