コンテンツ文化論 ネットとコンテンツの関係論

SPIDER PROに感じるテレビの未来

たかじんNOマネー

日曜日の昼間に関西ローカルでオンエアされている経済系バラエティ番組「たかじんNOマネー」。
昨日13日の放送は、今年ブレイクしそうな製品やタレントなどを扱う。
残念ながら後半は阪神vsヤクルトの練習試合の録画中継とかぶってしまったので、前半しか見ていない。

その前半で一番興味を惹かれたのは、水道橋博士がプレゼンした「SPIDER PRO」という製品だった。 
1週間分のテレビ番組を全チャンネル録画して、キーワード検索で関連する番組を引っ張り出してくることができる。
その検索性能が半端なくて、たとえばスポーツニュースのフラッシュの中から、阪神を取り扱ったコーナーだけをピンポイントで探り当てるようなことが可能だ。

水道橋博士によると「スタッフが全部の番組を見て、キーワード入力をしている」ということだ。
現在は法人向けの販売だけで、80万ほどの価格に、月6万円ほどのサービス料金がかかるという。
ただ、これでも必要とする企業の部署は、喜んで買っているはずだ。
なぜなら、同様のことをする会社があり、必要に応じて録画を提供してくれるが、その料金は比較にならないくらい高い。
ある程度の頻度があれば、このSPIDER PROを買ったほうが安くつくから。

家庭用の製品は今年の年末に予定されており、それは15~20万円程度の価格におさまるという。

残念ながら、自ら9台のHDDレコーダーを所有し、あらゆる放送をチェックしているというヘビーTVウォッチャーのやしきたかじんはさほど興味を持たなかったようで、水道橋博士は唖然としていた。

しかし、私はむしろその性能に「未来のテレビの見方」を感じてしまったのだが。

こういう製品を持っていると、もはや番組表は必要なくなる。時間のあるときにSPIDERを起動し、見たいと思う映像を、番組単位というよりはむしろコーナー単位で見ていくことが可能になるからだ。

たとえば、朝起きて、昨夜のスポーツ番組の中で阪神がどのように扱われているか、全部チェックすることができる。
巨人が必要以上に大きく扱われていることに対して憤りを覚えることもなく、必要としている情報だけにアクセスできるのだ。

未来のテレビの見方って、案外こういう感じなのではないだろうか。

ただ、それを家庭単位でやることに疑問は感じる。
どこかのサーバに番組を蓄積しておいて、そこからオンデマンドで引き出しくればいいのだ。
そうすれば、1週間という制限もなく、何年という単位で番組のデータベースが作れるだろう。

残念ながら日本ではそういったサービスはできそうもない。
「まねきTV」判決に見られるように、むしろ逆行した方向に進んでいるようだ。

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