コンテンツ文化論 電子書籍の夜明け

さっそくはじまったSONYとAppleの綱引き

こうなるだろうなぁ、と思っていたら、早速はじまった。

WIRED VISION 「Appleが『Sony Reader』却下、Kindleはどうなる?」

米New York Times紙は2月1日(米国時間)、米Apple社の『App Store』において、ソニーの電子書籍リーダーアプリが却下されたと報じた。この記事では、同アプリが、Apple社による「アプリ内部での書籍購入に関する規則」に触れたとしていた。Apple社は、売上げの30%がApple社に行く正規のシステムを通して以外は、アプリ内部でのコンテンツ販売を禁じている。

ITmedia News 「Sony Readerアプリ却下が示すAppleの厳格化

Appleは、アプリ開発者のルールは変えてはいないが、ユーザーがAppleの「アプリ内購入」という支払いシステムを使って書籍を買うようにしたいとしている。ユーザーがこのシステムを使って購入した場合、Appleは売り上げの30%を受け取る。

要するに、AppleがSONYに対して「iOS上で商売をするなら、みかじめ料を払え。さもないと商売は許さない」といったというわけだ。

このことは1月にこのブログでも書いてたけどなぁ。→「2011年は電子書籍混迷の年

要するにAppleのケツの穴が小さいわけですよ。
当面の自社の収入を確保することばかり優先して、電子書籍のプラットホームが整備されて、どの書籍もiPad上で読めるようになる環境整備は後回しにした、ってこと。

かくて、iPadユーザーはSONYのReaderプラットホーム上で提供されている電子書籍は読めない、ということになる。
それを読むなら、SONYのReaderを買わないといけない、ということだね。

まあ、Appleも考え方もわからないではない。
無料の書籍ビューアーアプリをappstoreからダウンロードして、コンテンツをSONYのストアから購入された日にゃ、Appleにとっておいしい部分は何もない。

しかし、ここで30%のみかじめ料を必ずAppleが取る、ということになると、逆に「それは、おいしすぎるだろう」ということにもなる。何しろ、Appleのすることは電子書籍コンテンツをいちから作ることでもない、著者に印税を払うことでもない、単純にプラットホームの利用を認めることだけなのだから。

まず、大きな視点に立って、どの端末でも電子書籍が読める環境づくりが大切だと思うんだけどね。

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