ネットとコンテンツの関係論

動画コミュニティサイト2.0

2010/12/28

2.0が流行である。

個人的には2.0と聞いても何も新しさを感じないが(なにせ使ってるソフトがみんな、6.0以上なもんで)どうやら世間的には2.0をつけると新しいらしい。

もともとはWeb 2.0という言葉が最初であるが、この場合の2.0というのは「これまでのはバージョン1だよ。これがはじめてのメジャーバージョンアップだよ」というニュアンスだと思われる。(Web2.0が聞き始めの人はこのページでも参照されたし)

それで言うと、前回提案した動画コミュニティサイトの未来形「動画、静止画、音声、テキストなどさまざまなデータフォーマットを、コミュニティサイトの中で等価に扱える」というのは、動画コミュニティサイト1.5といったところだろうか。

バージョンアップではあるが、メジャーといえるほどではない。根本を変えるほどではない、ということである。

それでは、動画コミュニティサイトにおける2.0とは何だろう、と考えてみる。

私の回答は「時間軸を持つこと」だ。

たとえば、動画が投稿されたとする。現在のコメント形式では、その全体についてしかコメントできない。1.5であっても、動画に対してテキスト以外でコメントをつけることができるだけで、この事情は変わらない。

これに対して動画コミュニティサイト2.0では、その中の特定の時間、あるいは時間の範囲についてコメントができる。「全体的にはいいと思うんだけど、ここを言うように直せば、もっと良くなるよ」と具体的に指摘できるわけだ。

さらに、元投稿が動画であったとすると、その動画を再生しながらコメントも同時にみることができる。これは結構おもしろい機能ということになる。

たとえば、元投稿の動画に対して、吹き出しや字幕を別の人が追加することができ、それを元の動画と同じ時間軸で再生してみることができる。もちろん、オンラインでだ。

同じように、動画に対して(もちろん時間軸上で位置を指定して)音声ファイルを追加することができる。音声ファイルが台詞ならアフレコをするようなものだ。あるいは動画にBGMをつけるようなこともできる。

もうわかるだろう。これは、ひとつのコラボレーション機能になる
オープンな環境で遊びで使ってもいいが、ひとつのクローズドなグループ内に限定すれば仕事でも使えるだろう。

さらに言えば、オンライン環境で複数の人間がアクセスできるノンリニア編集ともいえる。複数の人間が、オンラインでひとつの時間軸に沿った作品(もちろん映像作品でもいいが、音楽作品でもいいわけだ)を作り上げる。

これが、私のイメージする動画コミュニティサイトの未来形だ。誰か実現してくれないか。

(追記:5/15)
私が未来形として今日提示したものに近い形式のサイトが、もうはじまっているという情報が飛び込んできた。
日刊デジクリ 5/15号
http://www.dgcr.com/cgi-bin/backnumber/back.cgi?mode=right&year=2006&month=5&day=15

このメルマガの神田敏晶氏のコラムの中で、下記のような文章を見かけた。

そんな活気を見せるビデオ投稿サイトに、新たなライバルが登場しはじめた。
オンライン編集サイトである。

ネット上に投稿されたビデオをブラウザで編集し、タイトルや音楽などがつけられる。しかもそれを共有できるという新しいネット編集ならではのサイトである。2006年4月5日、eyespot.comがビデオ編集共有サイトのサービスを開始した。

さらに、サンフランシスコのMiraVida Media, Incがjumpcut.comという、共有するだけでなく、他人の映像も再利用できるというサービスを開始した。

しかし、このコラムが私が上記の文章をブログに書いた日に配信されるというのはなんという偶然だろう。

eyespot.com、jumpcut.comについては、やはり少し触ってみてから再度書きたい。

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