映画・DVD評(邦画)

「鉄人28号」をみた

2010/12/28

「鉄人28号」といえば私の世代にとっては白黒のテレビアニメ番組なのだが、実はそれに先だって実写版が存在する。wikipediaの鉄人28号の項によると昭和35年のことらしい。再放送をみたことがあるが、特撮を使わず着ぐるみのロボットが殴り合うだけ、というかなり情けない映像であった。

で、これはその元祖実写版ではなく、昨年公開のCG合成による実写版だ。

そもそも鉄人28号と何か。旧日本軍が秘密裏に開発していた兵器ロボットである。だが、さすがに第二次大戦時の秘密兵器が21世紀に活躍するわけにもいかないと思ったのだろう。この映画では、その兵器ロボットを起源に持つ、平和利用のためのロボットだということになっている。しかし、平和利用ロボットなら、なんで開発を秘密にする必要があったのか。

最初の鉄人は、白くて樽型の胴体で飛ぶこともできず、かなりなさけない。そもそも、鉄人というのは単なる巨大ラジコン人形なのだ。攻撃するといっても敵を殴ることしかできないのだが、操縦する金田正太郎も慣れず、パンチが空振りする。あっという間に敵ロボットにつかまって、国会議事堂に投げつけられてしまう。

それを蒼井優演じる天才少女が改造して、バーチャルリアリティで操縦して空も飛ぶ、青くてまずまず見られる鉄人にする。無理矢理21世紀対応にしてしまうわけで、まったく余計なおせっかいだ。

やはり鉄人は昭和30年代にこそ存在すべきなのだ。私がプロデューサーなら「ALWAYS~三丁目の夕日」のスタッフを集めて、鉄人の実写版を作る。茶川竜之介の書く少年冒険小説から抜け出てきた鉄人は、鈴木オートで修理・改造されるのだ。完璧ではないか。

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